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異世界帰還録  作者: 夜縹 空継
第四章:オーザンガール編
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第四十五録:達成 三節「惨い末路」

瞬間、ザディルさんは剣を操り詳細不明の騎士に向かい駆け出す、その様子を見た俺はあの騎士が敵と認識、ザディルさんに続く。

「!!」

どうやら接近する俺たちに気がついた偽騎士たちは急いで銭湯準備をするが…遅い。

ザディルさんに発見された時点で勝負は着いていた、空を舞う剣が偽騎士の武器をはたき落とし偽騎士3人の首に剣が当てがわれた。


「…騎士を装うなんて良い度胸ですね」

「ッ!!」

冷静だが怒りを孕んだザディルの声が身動きの取れない四人に圧をかける。

四人はは自身の生命の危機に冷や汗を流し呼吸が荒い、明らかに格下の偽騎士。

念の為にと一緒にきたが…俺はこの様子からいらないな。


「ザディルさん、俺は下を確認してきます。」

「よろしくお願いします。」

地下へと視線を向ける…嫌な予感しかしない。

俺は右手にヴォーパルナイフを構え左手に小型の魔道具を手に持つ。

暗く、吸い込まれそうな地下への階段に俺は足を下ろしていく。

暗闇を照らすために魔道具に魔力を流して灯りをともす。


そして…地下室の入り口に到着したどうやら階段の上とこの扉の二重の造りの様だ。

「クソッ…」

思わず悪態をついてしまう、まだ扉すら開けていないしかし……灯に照らされた扉の下、その隙間からは赤い…鮮血が不気味に鮮やかに光を反射していた、俺は覚悟をして血に触れない様に俺は扉を開けた。


「うっ…」

思わず鼻を覆う、扉を開けた途端に漂ってきたのは異様な鉄臭さだ…単純な鉄の匂いではない生臭さを含んだ嫌な匂い、部屋の中の床には川の様に血が流れているその元を辿る様に照らしていくとそこには───

「…酷い事をするな、正気を疑う」

部屋の奥、壁に寄りかかる様にして項垂れている…恐らくはジェンドゥルらしき人物。


もはや生きているはずがないその人物、明確にジェンドゥルかどうか判別ができない理由。

「何をどうしたら皮を剥ぐなんて事に至るんだ」

壁にもたれかかる遺体のその皮膚が剥がされていた、髪は残っているが上半身の皮がまるまるはがされていた、もはや髪色と衣服でしかそれも恐らくジェンドゥルと判断。


俺はこれ以上ここには何もないと急足で階段を駆け上がる、少しの間というのに日差しが眩しい、地上の状況を把握するために辺りを見渡すと偽騎士の四人は拘束されており近くにザディルさんとハミルトンがいる。

「お前様!」

飛び出した俺とザディルの後から来たであろう夜天羅と合流した。

「…下はどうじゃ?」

夜天羅も半ばわかってはいるが結果を聞いてくる、俺は静かに首を横に振る。

「残念じゃな…」

「ザディルさんたちと合流しよう」


「ほ、ほんとなんだよ!!俺たちは殺しちゃいねぇんだよ!!信じてくれよぉ!!」

偽騎士の一人が必死に訴えかける、それに対してザディルさんは無言のまま冷たく見下ろす。

「やや!そう言われましてねぇ…」

手帳を広げながら尋問をしているハミルトン、どうやら四人は殺人はしていないと言っている。


「ザディルさん」

「ヨリツグさん…すみません、酷いものを見せてしまいましたね」

どうやら下の惨状を聞いたらしいザディルさんは俺へ謝罪をする。

「いえ…それは大丈夫です、疑問なんですけどコイツらにあんな事できますかね?」

偽騎士を発見した時に少し違和感はあった…弱いやつらに変わりはないが辺りを警戒しなければいけない奴らが俺とザディルさんの接近に気がつくのが遅れた。


そして今見て取れるほど動揺して瞳は恐怖で怯えっぱなしだ…こんな小悪党にあんなことができるとは思えない。

しかしだ…状況証拠だけで見るとコイツらが犯人だ、丁寧に作業したんだろうが偽騎士の鎧や衣服の端々に血痕が付着している。

「…ヨリツグさんの言いたいことはわかりますが───」

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