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異世界帰還録  作者: 夜縹 空継
第四章:オーザンガール編
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余談「大晦日」

「もう一年の終わりじゃ…」

「今年も色々あったな」

慌ただしい年の瀬が終わり明日には新年が控えた今日、まだ夕方と呼べる時間だがもう日が落ちて辺りは暗闇に染まっていた、俺たちはいつも通りに書院でこたつで暖を取りみかんを食べ寛いでいる。

テレビでは年末年始の特集番組のCMが流れている…今年は本当に色々合ったな…主に夜天羅に関連した事ばかりだ。


チラリと夜天羅を見てみるとみかんとバニラアイスを交互に食べて美味しそうに頬張る、あれが最近のお気に入りの食べ方らしい。

「ん?どうしたんじゃ?あ、ほれお前様も」

向かいに座った夜天羅が身を乗り出してアイスとみかんが乗ったスプーンを差し出してくれる。

俺はありがたくもらい食べる…少し酸っぱいみかんとバニラアイスは相性がよく爽やかな甘さになっていた。

「うまいな…ありがとう」

「じゃろー!」


ニパッと笑う夜天羅。

普段は綺麗で凛々しい彼女の笑顔は印象がガラリと変わり愛らしい顔になる、かわいい。

「かわいい」

「なぁんじゃ〜わしを褒めてもアイスしかやれんのじゃ〜」

考えていたことが無意識に口から出てしまった、夜天羅は少し照れながらまたアイスを差し出してくれた…俺は無言でアイスを食べる。


「あー…もうちょいで新年かぁ……」

「…たしか、お前様と義父母様は新年から忙しいと言っておったな」

「やっぱ、寺だからな…この辺の人は年明けに来るし三が日はバタバタする、その分の駄賃は弾んでくれるからまぁ…」

実際かなり忙しい、小さな寺ではあるが三が日は盛況する3日目はまぁ落ち着いてくるかな?

大きい寺みたいに駆け込む人はいないのが救いではある。


「やはり坊さんは大変じゃ、手伝えんのが申し訳ないのう」

「その気持ちだけでありがたいよ」

俺は明日のことを考えてちょっと憂鬱になりゴロンと寝転んだ、すると夜天羅も隣に来て抱きつき寝転ぶ。

「なら今日は目一杯こうしておかんとな」

俺も夜天羅からも夜天羅を抱きしめる、こたつの様に程よい温もりを感じる。

「〜♫」


上機嫌な夜天羅を見ていると寝転んだせいですぐに眠気がやってきた。

連日の準備で動き回っていたせいだろうな、今日はいわば嵐の前の静けさってやつだ。

意識が睡眠に傾き始めてくる…俺は睡魔に身を任せることにした。

「わ、わっお前様っ」

夜天羅が何か言っているが俺はギュッとより密着するようにより強く抱きしめた。


「…ふふ、良いぞこのまま眠っても」

意識を手放す前、微笑む夜天羅が視界に映る、その言葉と同時に俺は瞼を下ろした。

なにか…唇に柔らかいものが触れた感触がした虚な意識の中あぁ…キスされたなと思いながら俺は眠りに落ちた。


───互いに抱きしめ合った状態、わしは右手を旦那様の頭において撫でる、普段はあまり撫でさせてもらえないが今なら好き放題できる、頭を撫でたあとにわしにも眠気がやってきた、旦那様ね胸に顔を埋める。

「んふふ、次に起きた時は新年じゃ…良いお年を」

そう呟きわしも目を閉じる…心地よい鼓動を聞きながら徐々に意識を手放す、今日は良い夢が見れそうな気がする。

本作品を投稿し始めて半年、お付き合いありがとうございます!来年もよろしくお願いします。

2026年も変わらず毎日投稿を続けることかつ作品を面白くしていくことを目標に頑張っていきたいと思います。

引き続き「異世界帰還録」をよろしくお願いします!ではここまで閲覧してくださって誠にありがとうございました、みなさん良いお年を!!!

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