第四十録:再建 二節「ようこそ」
「失礼します〜」
四人が部屋に入室、ソレイユさんの前に並ぶ
トリーナさん以外の三人はなんだか変に緊張した様子が窺える。
「ソレイユさん〜私達決めました〜」
「…そう、どうするの?」
四人が出した答え…早々に決まったのならある程度は四人ともの答えはほぼ同じだったんだろうな。
「私たちは───」
トリーナさんが紡ぐ言葉それは…
「私たちはここに住むことに決めました〜」
「…ふふ、ありがとう」
ソレイユさんの口から笑みが溢れ感謝を口にする…その様子には安堵と嬉しさが滲み出てきた
「純粋に嬉しいわ…でも流されたりしてない?」
「いえ、私たちは全員で決めた事ですし今住んでる場所にも特段愛着はありません…だからここがそうなればと想います。」
「み、みんな最初から住む気だったしね」
「ソレイユさんに頼られて、信頼されて嬉しかったのですよ〜…その信頼に報いたいのです」
「まぁ…そんな感じです、人類史を調査できるってよこしまな考えも少しありますが。」
それぞれが想いを口にする、トリーナさんたちの意思は揺るぎない確かなものだった。
「…なら私からは何も言う事はないわ、ようこそフラウリンへ」
「それで〜今後のことなんですが荷物を撮りに行きたくてぇ」
「諸々の手続きもありますしね」
「きょ、今日にでも馬車で帰ってなるべく早く帰ってきたい」
元の家を解約するために一度オーザンガールへか…なら俺たちも動くか。
「それならレーヴァテインをドロシーに貸してもらって馬車のいる村へ送りましょうか、俺も村のギルドに用事があります」
「あ、依頼達成報告ですか?」
「それもありますけど、実は──」
トリーナさんたちがくるまでのソレイユさんとの会話を簡潔に説明する。
「な、なるほど…近衛騎士と」
「それでしたら国として独立はともかく、領地としてすぐにでも運用ができそうですね」
「本当にありがたい提案よね」
「じゃあ…準備が出来次第出ますか?」
「そうね〜よろしくお願いします〜」
「じゃ、じゃあすぐに準備をしなくちゃ!」
「では…ソレイユさん失礼します」
「はーい、よろしく頼むわね」
俺とトリーナさん一行が部屋を退室する、それから夜天羅のいる部屋に戻り事の成り行きを伝えて夜天羅とコイスケにはここへ残ってもらい俺とドロシーが近隣の村のギルドへ行く事へ。
──2時間後、トリーナさんたちの支度が整い庭園の広場にレーヴァテインを着陸させてエバーリンデさんがゴーレム生成して括り付ける。
「じゃあ、夜天羅行ってくるよ俺は数時間で帰ってくるから」
「いってらっしゃいじゃー」
「また10日後に戻ってきます〜」
「えぇ、待ってるわ」
「またね〜!」
ソレイユさんとルシュエーラも見送りに来てくれる…よかった早朝とは違い明るい、きっと二人でよく話し合ったのだろう。
「じゃあ…準備は大丈夫ですか?」
「は〜い!大丈夫〜」
トリーナさんを皮切りに三人の声が聞こえてくる、みなの準備が完了…レーヴァテインをゆっくりと離陸させてる、夜天羅たちが小さくなっていく。
「しっかり掴まっててくださいね!」
「ヨリツグ!ヨリツグ!ごー!ごー!」
「まかせろ!」
「えっ?」
上空で滞空していたレーヴァテインのアクセルを全力で踏む、静止した状態からトップスピードになり耳には風を切る音がうるさく響く。
……その合間に悲鳴にも似た声が聞こえたがおそらく聞き間違えだろう。
操作に慣れた今はこのスピード感が心地よい。




