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異世界帰還録  作者: 夜縹 空継
第四章:オーザンガール編
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余談「イベント:前編」

───ある日の休日。

俺はいつも通りに離れの書院で夜天羅と過ごしていた季節は冬になり俺たちは何をするでもなくこたつで寛いでいた。

ゴロゴロと喉を鳴らすコイスケを撫でながら寝転び眺めているだけのテレビからとある特集が流れ始める。

[12月!今年も残りわずかです、世間はすっかりクリスマスムードで──]

もう…そんな時期かと俺は特集を見ていた。


「クリスマス?」

座ってみかんを食べていた夜天羅が呟く、あぁ…そうか俺は体を起こして座る。

「そうそう、冬の一大イベント」

「ほう!して…なにをするんじゃ?」

「家族とか友人で集まって食事とかイルミネーション…この日の飾り付けとか見たりあとはプレゼント渡したりかな」

「楽しそうな催し物じゃなー…この赤い服きた奴はなんじゃ?」.


テレビを指差す夜天羅そこに映るのはお馴染みのサンタクロースが映し出されていた。

「あぁ…サンタクロースってクリスマス象徴的な人だよ、子供にプレゼントを配ってくれる空想上の人物的な人」

…実際に公認サンタクロースがいるらしいがそれはまた別の話だろう。

「ほー、子供達からしたら嬉しいじゃろな」

「そうそう、誕生日以外で大きなプレゼントをくれる日だからな」


「なるほどのう」

「この日はそれっぽくケーキとかフライドチキンとか色々と買ってくるよ」

「よいのか?」

「せっかくだしな、楽しもうぜ」

「お前様ー!」

「うお」

うにゃん!?

嬉しかったのか夜天羅が抱きついてくる、俺はそれを受け止めて抱きしめ返す。

夜天羅は俺の胸に顔を埋めてグリグリと押し付けてきた。


パッと顔を上げた夜天羅はすぐに俺へ口付けを

する、最初の頃より慣れはしたがやはりドギマギする。

「んっ…」

艶っぽい声と共に一度唇を離すがすぐにまた口付けをする夜天羅、そうやって俺たちは長い時間口付けをした。


長い口付けの時間が終わるとお腹辺りにモゾモゾと動く感触があった。

ンニィ…

俺と夜天羅に挟まれたコイスケは顔を出して小さく鳴き声を上げる、嫌だったのかと思ったが特に離れる気配はなく変わらず喉をゴロゴロと鳴らしていた…が、その目はどこを見ているかわからなかった。

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