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異世界帰還録  作者: 夜縹 空継
第四章:オーザンガール編
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第三十六録:望郷 五節「調査」

───「はーい、みんな集まったわね」

ステンノ神が手を2回叩き自分に注目を集めた、時間は昼になり俺たちはクイーンズガーデンの中庭に集合をした。

「じゃ!この国を探索…と言いたいとこだけど流石に見て回るには広すぎるから何処か調べたい場所はあるの?」

「はい〜私たちはベゴニアル・カルカスのアルニ地区に調べたいものがあります〜」

トリーナさんが手を挙げて目的地を指定する


「あら?ずいぶん具体的な指定ね」

「これの場所へ行きたいのです〜」

トリーナさんはステンノ神へ例の別の遺跡で見つけた物を取り出して広げた。

「この地図の走り書きが気になりまして〜」

指を指す場所には確かに走り書きがあった、殴り書いた様な…焦って急いで書いた様な印象を受けた、内容は───


「眠る我が子の片割れ、いつか光差す日まで…か、奇妙な文章だな」

「………ちょっとよく見せて」

ステンノ神は地図を手に取り真剣な表情で見つめる、急な行動に驚く。

「ありがと…よし、目的が決まったわね急ぎましょうか」

そう言い指を鳴らすステンノ神、すると俺たちの足元に魔法陣が展開する。


「これは…あの時の」

「そ、あれよりは簡易的な移動だけに特化した奴だけどね。」

リネットとの戦いの際に夜天羅たちがここまで移動するのに使用した魔法。

「さ、いくわよー」

合図を出すと魔法陣は地面から少し浮遊し移動を始める、馬車より圧倒的に早く60キロから80キロぐらいのスピードが出ている。

……ステンノ神の様子に違和感を覚える、表に出さないが明らかに焦っている。

だがそれを黙っている…あまり詮索はしないがどうしても気にはなってしまう。


それから…ほんの十分ほどで中心街へ到着した、もちろん人などいないがらんとした街…綺麗な街だ今すぐにでも住めそうなくらいに。

本来なら人が往来して賑わっていたんだろうと想像がつく…しかし今はいない、そのアンバランス感が不気味に映ると同時にどこか物悲しい気持ちにさせる。

「地図が示した場所はここよ」


広い…家がある、屋敷と呼ぶにはやや狭いがそれでも大きな家屋で高い門が人を拒んでいた。

クラシックさんは門に触れるも開かない。

「開きませんね…施錠の魔術が施されていますが解除は可能です、ただ」

「やっぱり時間掛かっちゃう〜」

「はい、古い物ですがゆえに強固」

「い、遺跡あるあるだ、だね」

引き続き門に施された魔術の解除に勤しむクラシックさん、確かに高い門だが飛び越えるなん造作もないんだがな


「これは飛び越えちゃいかんのかのう?」

「まぁ…できればよかったんですけどこの魔術はある種の結界ですから解除しないことには先へは通れないです」

「なんじゃめんどうじゃのう」

「アハハ、ここの家主は相当用心深かかったのでしょうね」

やはりだめか…となれば開くのをこのまま待つしかないだろうな。


「ま、鍵があれば話は別よね」

ステンノ神が門へ近づき手をかざす、すると魔術が消えて門が開かれた。

「!?ス、ステンノ様、ど、どうしてか、鍵を!」

「ふふ、ここは妹の家だからね」

「妹!!メデューサ様の家!?」

「そうよ、まさかとは思ったけどそのまさかでびっくりしちゃったわよ…さぁ入りましょう」


ステンノ神を先頭に門を潜った…そこには綺麗な花な庭が広がり日当たりの良い家。

庭を進み家の正面玄関に到着した、ステンノ神はドアノブに手をかけた、だが動きが止まる。

「ステンノ様?」

アルケイドさんが後ろから心配そうに声を掛ける、ステンノ神はハッと意識を戻すと。

「あ、あぁごめんなさい、ついついに懐かしくなっちゃってね」


笑いながらそう声を掛けて扉を開ける。

中の様子は街と同様にがらんとしていた…何かの気配はない。

しかし、やはりステンノ神の様子がおかしい…

一体この家に何があるというのだろうか?

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