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異世界帰還録  作者: 夜縹 空継
第三章:アルカラド編
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第二十一録:罪の跡 四節「聖痕」

「…コイツがなんでやけに話しかけてくるか

 わかったが根本の理由がわからんな」

てっきり俺を見つけて珍しいから話しかけてきたのかと

思ったがどうやら夜天羅に接触して能力をコピーする事が目的。

しかしなぜそんな行動をとったのか理由がわからない。


「ちょっと!?覡!アンタなにし──」

「お前ら、近づくな」

こちらへよってくる女子クラスメイト千木(ちぎ)茜へ警告する

俺にとってコイツらは半分敵だ。

「すまない…ちょっと付き合ってくれるか?」

「ハハ!お安いご用さ!」

ウルはいつもの様子で了承して

俺の近くに倒れた霜田の両手を拘束した。


「…そもそもなんでお前たちはここにいるんだ

 城で訓練じゃなかったのか」

「教官から実践を積むためにって

 アルカラドに来たのよ、ここなら兵も多いからって…」

嘘をついている様子は…ないのか?

あり得る話ではある。

「その教官とやらはこの依頼を許したのか?」

「霜田が許可を得たから大丈夫って…」

千木の言葉を信用するなら原因は全て霜田だ。

だとすればコイツが起きるまでは話が前に進まないな…。


「すまない、レミリア応急処置を頼む」

「わかりましたわ」

レミリアに霜田の応急処置を頼む、治癒魔術が霜田の体を包む。

考え事していたネローズが夜天羅の近くに来ると口を開いた。

「…まさか、ヤテンラが魔王ノ宿木の持ち主とはね…

 通りでこの世界で何百年も次代の魔王が現れないわけよ」

「しっているのか?」


「えぇ、と言っても父の手記に記された内容だけね」

「教えてくれ」

「まず…魔王ノ宿木が何かと言うと歴代魔王の魔力の塊よ

 魔法による魔力の継承…本来なら魔族の誰かに渡るはずが

 なぜか世界を超えて夜天羅へ渡ってしまったのね。」

そんな厄災の塊みたいなのが夜天羅の邪気の正体か

…ただ気になる部分がある。

「それならなんで周りに被害が出てたんだ?」

俺の質問にネローズは考えを巡らし少し間を置いてから話始める。

「推測でいい?」

「あぁ頼む」


「恐らく…夜天羅も完全に適合してないと思う、偶然かな

 その時代に次の適合者がいなくて仮の適合者が夜天羅だった…

 だから制御もできずヨリツグたちの世界の人々に害がでた」

「この世界で害がないのはヨリツグの考察が正しいと思うわ。」

ネローズの解答に俺は眉間に皺を寄せる、なんとも傍迷惑な…

元々迷惑だったがさらに嫌悪が増す、いや…考えを切り替えよう。

この件がなければ夜天羅に出会えなかった…

その点は唯一のいい所だ。


「みなさん!ちょっと来てくださいまし」

霜田を治癒していたレミリアから声が掛かる

俺たちはレミリアの元に駆け寄る。

「…ちょっとこれは大変な事になるかもしれませんわ」

そう言うレミリアの示す先に視線を落とす。

意識なく縛られて地べたに座る霜田がいる

違和感、首筋あたりに妖しく光首輪の様な紋様


「あー…マジかぁ、いや元凶としては妥当よね?」

「妥当にして最悪ですわ」

「レミリア、ネローズなんじゃこれ?」

「これはあれね…聖痕よ」

「教会…それもかなり暗部の奴が使う魔法で効果は

 対象に命令を埋め込む一種の洗脳…かなり強力な魔法ですわ」

…きな臭くなってきたな

霜田は教会の奴らに利用されたわけか。


「レミリアを疑うわけじゃないが

 こんなわかりやすい証拠残すか?」

普通ならバレない様にもっと念入りに

隠すか別の魔術を使うはずだ。

「ハハ!そこはレミリアの魔法技術の賜物さ!」

「そうですわね…わたくしも技術力は高いと

 自負してますわ、でもまさかお目にかかるとは…」

思わぬ所で実力を見せられて少し驚くが

そんな技術力のあるレミリアでも稀な魔法。


「教会きらいー!!」

露骨に嫌な顔をするブランカ

まぁ…彼女はその能力からして神とは相性が良くはないだろう

んにゃ!!

短く、大きな声で鳴き声を上げるコイスケ。

「…これは…どういう状況…だ?」

「まったくわかりませんね!リブラーさん!」

そこに、千木側に立つ白い鎧に身を包んだ騎士が二人

快活な自分より少し歳上の青年と

気だるそうな20代後半らしき男性の2人がいた。

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