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異世界帰還録  作者: 夜縹 空継
第三章:アルカラド編
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第二十録:vs.グングニル 二節「ハイエンド」

──爆撃が辺りに響き渡る、熱線が遮蔽物の意味を無意味にする。

本気になったグングニルは俺たちを近づけさせない

常に段幕を張り近づけば

罰光を発射してくる…隙もない、逃げの一手だ。

「む、むちゃくちゃですわ!」

「ちょ!ヤバいヤバい!街なくなるわよ!?」

「なりふり構ってないな」

「それほどお前様を警戒しとるんじゃろ」


よほど…懐に入られてたくない。

そうだけ警戒する理由がある

となればそこが弱点…ニックが搭乗している場所。

物陰から顔を少し出して観察する

あの大きさならコックピットは胴体しか考えれない。

エミリー曰く改造が施されている可能性が高いとの事だ。

グングニル・クレイドルは本来、人が搭乗する予定だった。

しかし今の操縦者はヒューマノイド、ロボットだ。

必ずしも胴体に搭乗する必要はない。


「クソ、動きずらいな…」

こんなことならあまり煽るんじゃなかった

街の端に移動して戦っているが

街の損害で言えば30%は瓦礫と化している。

道中に拝借した盾を構える、仕方がない…

「また俺が仕掛ける、援護頼む!」

「ちょい待ち!」

ネローズから待ったがかかる


「私とレミリアで"合作"をするわ…正直それでもどこまで

 ダメージを与えれるかわからないわ、でも私たちが出せる最高火力よ」

「わかった、任せる。合図をくれ」

「援護射撃はわしに任せるんじゃ!」

「じゃあ…行くぜ!」

俺と夜天羅は勢いよく物陰から飛び出す

グングニルは瞬時に俺たちを捕捉してマシンガンの銃口を向けるが。


夜天羅の矢の方が早い、矢はトリックショットの様に

下から掬い上げる様にマシンガンに命中

たまらず銃口が上に跳ね上がる。

その僅かな間で俺はグングニルに接近。

即座に罰光を構え発射、盾を犠牲にこれを凌ぐ

胸部を全身全霊の力で右ストレートを叩き込む

ベコンッ!装甲がひしゃげて亀裂が幾つか走る


[ぐっ!調子に!乗るなよ!!]

この反応…コックピットは動体で当たりか?

いや、ニックの姿を見るまで確定は出来ない

仕込み用の近接ナイフが手首から迫り出して俺を引き離そうとする。

それを肘打ちで落としさらに追撃を胸部の同じ箇所に拳を叩き込み続ける。


修復する前にさらにダメージを与えていく

バギィ!!遂に装甲の一部が剥がれた。

露出したそこは──

「チッ!コックピットじゃねぇのかよ!」

露出した箇所にはケーブルや内部パーツが詰まっていた。

刹那、気を取られた俺はグングニルの叩き落としを喰らってしまう。

地面に叩きつけられ衝撃と痛みが襲ってくる

すぐに体勢を立て直しバックステップ。

下がった直後についさっきまでいた場所に熱線が降り注ぐ。


互いに睨み合う、口の中が鉄の味になっていく

ぺっと口に溜まった血を吐く。

やはり…俺の全力の打撃すら決定打にならない

この短時間でもうすでに少しづつ修復が始まっている

神聖防御の弱点を魔術防御でカバーさらに修復機能、隙がない。


トス…睨み合いの最中黒い矢がグングニルの胸部に刺さる

そして、棘が展開して修復を阻害……合図だ!!

俺はすぐ様撤退、最後っ屁に落ちている鉄の棒を

頭部目掛けて投擲、当然のごとく手で軽く防がれる

…違和感、いやまさか。

今、疑問は置いておき今はレミリア、ネローズに任せる。

彼女たちがいる方を見てみる。


「合作まで使うのは久々ですわね!」

「あの時より私たちの練度も上がったものよ」

レミリア、ネローズの間に浮かぶのは

小さな黒い球体、一眼見たそれに凄まじい圧を感じる。

グングニルもその異様さに勘づいた。

罰光の構えるとさらに高出力で発射する準備を始める。


「威力勝負?無駄よ…」

二人は手を前にかざす。

「合作魔術"ヴェスヴィアス・エクリプス"」

速い!罰光を発射前に球体は

黒い球体は振動を始めて流星の様に

グングニルへ放たれ胸部に到着する。

[!!]

球体にヒビが入り、壊れ始め中から光が漏れる

まさか…!!俺は距離を取っていたがさらに距離を開ける


瞬間、グングニルを中心に一帯が業火が巻き上がる。

赤い、地獄の釜の様な灼熱。

それはグングニルの罰光に勝るとも劣らない。

収束した炎、一帯の家屋が焼き払われた

その中心に鎮座するグングニル、ダメージを受けている様子だ。

俺はチャンスと思い駆け出そうとするが。


「お前様!ちょっと待つのじゃ!なんか来よるぞ!」

夜天羅に制止され彼女が見ている方向に視線を向けると

言葉通りグングニルへ猛スピードで接近していく。

それは俺たちに牽制する様にミサイルや機関銃で攻撃を始める。

口惜しいが俺たちは回避せざるを得ない


厄介な事にグングニルを支援した機体は

グングニルに近づくと合体をし始めた。

「なるほど…強化ユニットか!」

何という隠し球を持っていたんだろうか。

合体したグングニルは明らかに

修復スピードが上がりすぐに元の状態に戻った。

[ハァ…ハァ…まさか貴様ら如きに

"ドヴェルグγ"を使うハメになるとはな]


状況は振り出しどころか悪化する

グングニルはあろうことか強化された。

今飛び出してグングニルにダメージを与えれる気がしない。

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