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0101:分岐点

水瀬智紀みなせともきは時々”悪夢”を見る

両親を交通事故で亡くした記憶だ

当時はちょうど6歳の誕生日を迎えた頃だった

両親が運転していた車が後ろからトラックに衝突され他二台の乗用車を絡みながら横転

その後ガソリンに火が移り炎上

幸い乗用車を運転していた一人の男性と二人の高齢夫婦は無事だったが

トラックの運転主は事故を起こした直後

走って逃走、最後は自宅で首をつった状態で発見された

事故による死者2名、負傷者3名を出した

この事件はニュースでは詳しく取り上げられることはなかった

当時の自分は家で両親の帰りを待っていた

もう二度と帰ってくることのない二人を

ただひたすらに


「おはようございます、朝ですよ」

メイド服のようなものを着た女性がこちらの顔をのぞいている

彼女の名前は工藤亜季くどうあき

俺の母親

「…もう少しだけ」

布団に顔をうずめたが

その抵抗虚しく布団を奪われ、ついにはカーテンまで開けられてしまった

眩しい…紫外線を感じる…

「朝ごはんの用意が出来てますよ、着替えてリビングに来てくださいね」

彼女が部屋から出るのを確認した後

智紀はもう一度ベッドに横になり大きくため息をついた

どこにもぶつけることができないモヤモヤを追い払うかのように

深く…ゆっくりと


普段着の袖付き白シャツと黒いスラックスに着替え洗面所で顔を洗い歯を磨いてからリビングに向かうといい匂いが鼻を伝うのを感じた

テーブルの上には亜季の作ったトースト…コーンスープ…オムレツ…コーヒーが置いてあった

普段の自分は和食ばかりを作っていたから新鮮でとてもおいしく感じるだろう

「いただきます」トーストに手をかけた瞬間

スマホから通知音が聞こえた

通知の内容を確認すると意外な人物からのものだった

あおい『ねぇ、今日の予定空いてる?』

葵は智紀と同じ24歳

同じ幼稚園、小中高に通っていた正真正銘の幼馴染である

『珍しいな葵の方から遊びに誘ってくるなんて』智紀

メールの返信は案外すぐかえってきた

葵『たまには私から誘うのだってありでしょ?まぁでも遊びと言っても…買い物につきあってほしいだけなんだけどね』

買い物か…

考え込んでいると亜季さんが帰ってきた

「亜季さん、最後に買い出しに行ったのいつでしたっけ?」

「先月末です。一緒にスーパーに買いに行きましたよ」

一カ月前か…買い出しに行くにはいいタイミングだな

「では今日葵と一緒に買ってきます」

「いいのですか?」

「はい、ついでですので」

「わかりました、お願いします」

亜季さんに許可はもらったから葵に連絡しようとしたが先に朝食を食べることにした

冷めてしまっては作ってくれた亜季さんに申し訳ない

そう口にしたオムレツはプロ顔負けのおいしさだった…お店作れるな…

朝食を食べ終え葵にメッセージを返し時間と集合場所を決めた

「行ってきます」

黒い上着を羽織り時間に間に合うよう予定より早くに家を出た




渋谷のハチ公前 思ったより早く着いたのか葵の姿は見えなかった

それから十五分後…予定の時刻になったがいまだ葵の姿が見えず、さらに五分後

葵の遅刻を知らせるかのようにスマホの通知音がなった

葵『ごめん、遅れる(電車)』

…逆に遅刻することがなかった日なんて存在するのか?

『わかった、カフェで待ってる』智紀

葵『あ、私キャラメルマキアートで』

いつも通りの展開に呆れながらもカフェに向かった

向かう途中、信号付近で人だかりの中から突然声が聞こえた

「助けて」

その声は少女のようでどことなく怯えたように聞こえる

確かに聞こえたのだが、周りに少女のような人はおろか、聞こえたそぶりを見せる人すらいない

気のせいかと思い歩き出した

「助けて…誰か…」

幻覚なんかじゃない確かに聞こえる!

でもどこから?ふと考え周りを見渡したとき

カフェの横小さな路地を見つけた

路地の奥にはしゃがみ込む小さな人影が見えた

急いで駆け寄ったがしゃがんで見えた人影は

智紀が路地に入った瞬間、後退りした

路地が薄暗いせいか、顔までかかっている羽織もので顔はよく見えなかった

羽織ものは薄汚れていてボロボロだった

「大丈夫ですか?助けを求めていると聞こえたので」

そう口にしたからか、警戒心が緩んだのか彼女は急に地面に倒れ込んでしまった

急いでそばに駆け寄ると何やら小さい声で

「水」と言っているのが聞こえた

智紀はいま水を持っておらず、自販機を探すのも癪なのでこのまま隣のカフェに行くことにした

幸いカフェの店主は知り合いなので事情を知れば許してくれるだろう

そうして彼女を抱えるように持ち上げた

その反動で羽織ものが落ち、見えなかった顔が見えた

布が落ちる瞬間土と泥のような匂いの中に微かに血の匂いがした

そして見えた顔には人間にはない動物の耳があるのがわかった

彼女は”獣人”だった

初めての小説制作

···難しい!

頭の中にはストーリーがあるのに

こう!なんて言えば良いんだろう?

文脈が変に感じるというか、、、

まぁ、そのうち慣れるでしょ(知らんけど

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