表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/81

ぼく

9 

仕事場での僕の名前は『ぼく』。

「ぼく、これ運んで。」「ぼく、休憩はしっかりとってね」「ねぇ、ぼく、明日の天気は?」

みたいな感じ。ぼく、は平仮名って決めたのは、ぼく。なんとなくニュアンス的にいい感じ。みんながぼくを呼ぶとき、平仮名のぼくっぽく聞こえたから。耳に心地いい響き。

みんな、みちるとあおいのことは名指しで呼ばないけど、仲間外れにしてる感じはしない。ぼくら三人で一人、みたいに認識してるんだと思う。それも、心地いい理由のひとつ。

なんだか、リラックスできるんだ。音も、匂いも、明るさも。どこも尖ってなくて、柔らかい空気。深呼吸しなくても、息が自然に吸えて、吐ける。息苦しくない。はぁはぁしなくていい。どきどきも必要ない。すごく楽に動ける。

まぁ、ようするに、ぼくらは働く環境に恵まれた、ってこと。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ