68/81
ちょっと種明かし
68
ぼくのバイメタデータを裏国ハードディスクにバックアップしておいて、裏国の全書籍データをぼくの体内にインストールする。そうしておいて、ぼくの体内回路から裏国の全書籍データをある場所に送信する。
データ送信の秘匿性を担保するためには、(生きた人間の)体内回路を使うことが、現時点での最適解であり、裏国の技術をもってすれば、その人間の安全保障はほぼ完全になされるから、ぼく本体に危険が及ぶことは、ほぼない。
これが、通常モードのぼくの使いみちだった。
ところが。
くろたえの発動したミッションに従い、こむらさきが行ったのは・・・
ぼくのバイメタデータを裏国ハードディスクにバックアップしておいて(ここまでは同じ)、ぼく本体をある場所に送信した。裏国の技術をもってしても、人間本体を送信するなんてことは、もしそれができたとしても、その人間本体の安全保障なんてされる訳がない。
つまり。
なんてこった・・。




