司書心配中
63
「一週間も出勤しないのは、なぜ?」
「さすがに、おかしいと思う。」
「おかしいわね・・・。」
「3日なら、分かるわよ。自宅療養的な。1000歩譲って、5日でもよしとしましょう。長めの自宅療養的な。でも!一週間て!」
「ちょっと、ヘン。」
「かなりヘンよね。1000歩じゃなくて、100歩だから。正確には、百歩、だから。」
「今、憂慮すべきはそこじゃないでしょ。そんなこと百も承知よ。わざと言ったのよ。」
「あら、ご承知だったのね。それは失礼。」
「・・ねぇ、真剣な話、ちょっと、ヤバい匂いがしない?」
「くれない、私も同感よ。ちょっと、ヤバい香りがするわ。」
ブッカー部屋近くの(そして車椅子カウンター近くの)給湯室。3人の司書が小声で話し合っている。そこへ、微かな駆動音が聞こえて、あさぎがやって来た。
「3人で、何をこそこそ話し合ってるの?私も混ぜて。」
「「「あさぎ!」」」
「ぼくのことでしょ?一週間も出勤しないのはおかしいじゃない?百歩譲って、5日ならまだしも・・いいえ。心情的には千歩ぐらい譲ってるんだけど・・」
「あさぎ!激しく同感よ!そうなのよ。心の中では100じゃなくて、1000ぐらい譲ってるのに・・」
「せいらんたら、そこの件はもう終わったでしょ?話を先にすすめさせてちょうだい。あさぎ、あなたもヤバい香りを嗅ぎつけたひとり、ってことでいいのかしら?」




