怒髪天を・・?
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その瞬間(だと思う)、足の裏がピリピリッとして、ぼくらは目を覚ました。
「あ・・あの・・ここは・・」
「大丈夫?痛かった?怒ってる?ごめんね。」
「あ・・あの・・どうして・・」
「大丈夫?痛かった?怒ってる?ごめんね。」
「・・大丈夫です。痛くはないけど、今回は怒ってます。ちゃんと説明して・・」
「あぁ、よかった。ぼくに嫌われたら、わたし、生きていけないから!」
「・・せいらんさん。」
「ん?なに?なにか疑問点でも?」
「さっきの台詞コピーしてもだめですよ。今回は怒ってますから。」
「怒ってるの?」
「はい。」
「すごく?」
「はい。」
「えっと・・つまり、怒髪天をついちゃってる?」
「つき破ってます。」
「・・そうよね。つき破って当然よ。」
そう言いながら衝立の右側から現れたのは、あおやぎさんだ。
「あ、あおやぎさん?」
「・・そうかな。つき破るほどのことだとは思えないけど。」
そう言いながら衝立の左側から現れたのは、くれないさんだ。
「く、くれないさんも?」
銀縁メガネの可愛いさん(と美人さん)3人が、ベッドのぼくらを見下ろしている。
「どういうことですか?3人でグルになって、ぼくらを拉致して気絶させて足形を保存するの?どうして?足形って、そんなに重要案件?」
訳がわからなすぎて、意味不明なことをまくしたてるぼくらを冷静に見下ろして、せいらんさんは、こう言ったのだ。
「黙って言うことを聞きなさい。私たちを信じて。大丈夫、悪いようにはしないから。」




