表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/81

ポケットマネーで

30 

工場に来て、5日目。その日は、ツナギの進呈式から始まった。

「はい、これ。わたしからのプレゼント。ポケットマネーで買ったのよ。」

「わぁ、ありがとうございます。マジ嬉しいです。でも・・赤・・なんですね、やっぱり。」

「ん?色がご不満?」

「あ、いや。ちがいます。大丈夫です。嬉しいです。」

「そりゃそうよ。ポケットマネーで買ったのよ。」

「あ、はい。重ね重ねありがとうございます。・・あのポケットマネーでーってところが重要なんでしょうか?」

「そりゃそうよ。ポケットマネーで買ったのよ。」

「あ、はい。重ね重ねにもう一段重ねて、ありがとうございます。」

「・・・。」

「え・・っと。」

「うそよ。冗談よ。さ、お仕事しましょ。あまり時間もないようだから。」

「え・・?」

僕の疑問はあっさり無視されて、いつものルーチンワークがスタート。

秘密じゃなくなった“秘密基地”を巡り、A開けない B開ける C開ける・・を26まで。そのあと、同じようにハッチも。a開けない b開けない c開ける・・を26まで。当然だけど、ツナギ着てるとはかどる。使いやすい位置にポケットが付いてるから道具類を取り出しやすい。作業がスムーズにすすむ。ベルトにスープジャーを引掻けられるチェーンが付いてて、これもすごく便利。効率的に作業を進められるって、快感だ。さくさくすすむお仕事に気を良くして、いつもより早めに完了したぼくらは、昭和レトロな廃工場の巨大な鉄扉前に戻ってきた。レンガ色のツナギを着たくれないさんと、それよりちょっと鮮やかな赤色のツナギを着たぼくら。

あ・・この感じってまさか・・。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ