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アナログにも程がある
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結局、ドライアイス入りスープジャーの使いみちは、ぼくらが想像したとおりだった。
すなわち、スープジャーの蓋を開けて冷気で手を冷却しながら配管の温度を確かめるーだ。
「んんー・・中の上。こっちは・・高の下。わかる?」
「は、はい。なんとなく・・」
「うん、なんとなく、が重要。わたしと感覚をリンクさせるイメージで。どぉ?わかる?」
「あ、はい。なんとなく。」
「よきよき。しばらく続けましょう。そのうち、ぴたっとくるから。」
どうして温度計で測らないのか? という根本的な疑問・・なぜそれを口に出せなかったのか・・それこそが根本的な疑問だけど。




