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恥ずかしがり屋のハードコア

 早朝にふと目が覚め、時刻を見ると4時44分だった。うわ、死人番号、縁起わりい。寝ぼけた頭で、一瞬そう思ってしまうくらいには、おれの身体にも迷信が巣食っている。じゃあこれが6時66分だったら、悪魔が来たりて笛を吹くとでも言うのか。7時77分だったら、超ラッキー、大金持ち間違いナシだとでも? 9時99分だったらどうだ、機械の身体を求めて宇宙に旅立つつもりか。

 馬鹿らしい。これじゃスピこじらせているやつが、ゾロ目数字をエンジェルナンバーとか言ってはしゃいでいるのとなにも変わらん。数字は数字だ。どんなにケツが綺麗に揃っていようが、どんなに据わりの良い数字が出てこようが、結局のところ数字は数字なんだ。出た結果を数字という概念に置き換えているだけだ。結果に意味や無意味を見出すのであって、数字そのものは観測結果の奴隷、意味も無意味もありゃしないぜ。


 そしておれたち人間だってそれぞれ色々な何かの奴隷だ。まあおれは文章に仕えているんで、人間様の奴隷にはなりたくないね。それならまだAIに使役された方がマシだっての。だって人間に偉そうにされるとムカつくじゃないですか。年上だろうが組織の上司だろうが地元の名士だろうがなんだろうが、単純にイラっとしますよね。なんでおれがよく知らないやつに自動的に下手に出ないといけないのだろう? 尊敬できる人間であるならば、なんにも言われなくたってそのように接しますよ。おれが舐めた態度をとっているってことはそういうことなんだよ。おれごときに舐められるおまえが悪い。

 とか威勢のいいことを言っていますが、たいていの場合は最初は下手に出る阿部千代なのであった。だって初対面でいきなりぞんざいな態度をとられたら気分悪いでしょう。おれは他人に舐められるのが死ぬほど嫌いだからこそ、あなたのことを舐めてはいないですよ、という意思表示をするのです。

 読者諸兄においては、おれのこの主張に矛楯を感じるかもしれないが、おれの中では整合性がとれているからいいんだよ。下手こいたら自分でケツ拭くのだし。


 ケツ舐め同好会。朝から嫌なものを見た。おれがジャンルのお引っ越しをしたのは、ケツ舐め同好会連中がものすごく嫌だったからなんだけど、そいつらがこっちに来るんだってよ。なんなんだよ。なんなんだよいったい。侵略者どもの欲望には果てがないのか。本当に勘弁してほしい。心の底から拒否。拒絶。ケツを舐めていないと、ケツを舐められていないと、ぺろぺろし合っていないと気持ちよくなれないやつは最低なんだって。本気で不愉快。おれに関係ないやつがどこでなにをしようとどうでもいい、そう思うことができないおれは心が狭いのかもしれないが、それでもいいですよ。醜いものは醜い。自分の醜さに無自覚な人間に文章を書く資格はない。弱い。あまりにも弱くて話にならない。

 そうですね。おれの方がイカレているのかもしれません。病的なまでの潔癖症をこじらせているのかもしれません。理解しろとは言わない。理解してほしいとも、理解してくれるとも思っちゃいない。ただ嫌なだけ。とにかく嫌、メチャクチャ嫌、嫌だ汚らわしい、こっちこないで変態、そう感じている人間が少なくともここにひとりは存在するというだけのことだ。

 でも侵略者どもにはそんなことまったく関係なし。無自覚に人の心を傷つけて、下手くそな文章の品評会をやって、ぽわぽわしているだけ。繊細な部分がないのに、なぜ小説を書いているのか。謎だ。その大雑把な感性でなにを受信できるというのか。謎だ。杜撰なリアル、大味に過ぎるテクスチャ、ユーモアゼロ。そんなようなもんを眺めて、うーん深い……とか言っちゃうの。それって不快の言い間違いじゃないのでしょうか。いやホント勘弁してください。もう本心から謝ります。ごめんなさい。おれが悪かったです。だからもう許してください。お慈悲を。お情けを。このとおり。後生ですから。おねげえします、おねげえしますだ……!

 そんな願いも虚しく、連中はきっとぺろぺろぺろぺろぺろぺろ……。今日も明日もぺろぺろぺろぺろぺろぺろ……。いつまで経ってもぺろぺろぺろぺろぺろぺろ……。他人のケツはそんなに美味いか? あっ、そうなの……。お腹壊さないように気をつけてね。もう手遅れだとは思うけどよ。


 まったく。自分のムラッ気に振りまわされっぱなしだ。機嫌が良かったり悪かったり、慈愛の表情を浮かべたかと思うと、いきなり攻撃的になる。ああ、もうやる気がなくなる。アホらしくなってくる。おれの粘りのなさ、見通しの悪さ、競争心のなさ、そのくせ不満だけは人一倍にある。計算して、設計して、構築するってことができない。やりたいとかやれないとか自信がないとかではなくて、それ以前の問題、できない。どうやってやるのかわからない。なにもかもピンとこない。だからこんな文章を書くしかない。そしてこれが性に合っているのだから困ったもんだ。おれの書く文章がすごくおもしろいと思ってしまう。この人わかってるぅ! そう思ってしまう。そりゃおれだもん。おれがおれに共感している。もしかしておれはアホなのか。ぺろぺろするのが正解なのか。それだけは勘弁。死んだ方がマシ。

 なんかでも、いま日本で一番おもしろい独り言なんじゃないかって気がしている。何がってこの文章がだよ。日本で一番とはずいぶん大きく出たな、そう思われてしまうかもしれないけど、だってそんな風に思ってしまう。確信ってほどではないよ。もしかすると……って感じ。それでも、ものすごい自信だと思うでしょう? でも自信ではないんだよな。自信なんてない。あるわけがない。ただいろいろな人の文章や自意識とおれのそれらを見比べてみると、あれ? 雑魚多すぎじゃね? おれってもしかして……そう思ってしまうわけですよ。どうしてもね。

 もちろんそれはおれにとって良い傾向ではない。だからまあ、あまりこういうことを書いたり考えたりすることは止しておこうと思うけれど、どうしてもたまに書きつけておきたくなる。本当か嘘かってよりも、こういうことを書くくらいには、おれは覚悟が決まっているってことを見せつけてやりたくなる。まあ、ただ露悪的なだけだろう、そう言われれば返す言葉もありませんが。だから、もういいね。おれがなにを考えているかなんてクソほどの価値もない。馬鹿デカい耳クソの方が、よっぽど人の心を揺さぶる存在だ。


 靖国神社に落書きと立ちションされたってな。やったのは中国人で、速攻で中国に逃げ帰ったんだってね。やっぱりどこの国でも愛国者ってバカなんだよな。で、臆病者。憎悪を煽るだけ煽って逃げるクソ。愛国というコンテンツにハマるのは、例外なく退屈でセンスの欠片もなく他人を虐めることに悦びを感じる変態で英雄願望をこじらせた賞賛欲しがりクソ野郎だ。こんなもんが思想なものかよ。社会の歯槽膿漏だぜ。

 もちろん靖国神社でションベンされようが、クソ垂れようが、おれはどうだっていい。あんなクソウヨカルトコスプレ施設に価値なんてあるはずがない。英霊? ふざけんな。キチガイクソカルト国家が駒として大勢の人間を使い捨てたんだろうが。見捨てたんだろうが。殺したんだろうが。気持ち悪い言葉を使うな。クソゴミどもめ。

 でもこの一件で醜悪な連中が栄養もらって元気になっちゃうのは容易に想像できる。連中、頭単純なバカだから。日本のクソどもと中国のクソどもが罵倒しあうだけだったら勝手にやってろ、で済むんだけど、そうはならないでしょう。この一件を理由に日本のクソどもがどんな人たちを攻撃対象にするのか。そんなもんわかりきっている。攻撃されるいわれなどなにもない人たちだ。

 はあ。クソはクソ。どこまでもクソ。国家も国籍もどうだっていい。たまたまここで生まれただけだ。たまたまここで生きているだけだ。理由などない。そうなったというだけ。醜悪なものを愛したり忠誠を誓わなければいけない筋合いなど誰にもない。日本? 大嫌いだよ。イカレてっからな。べとついてカルキくせえスペルマカルト国家。勝手に滅びてろ……というわけにもいかないから困ったもんだよ本当に。

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