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未来を掴むため 6




『ただ、一つ問題というか、してもらわないといけないことがある』


金色のドラゴンが、少し低い声で言う。

私は、気を引き締める。


「何かしら?」


『マーガレットは、魂が2人分入ってなお余裕がある、稀有な身体(うつわ)を持っている。だから、僕たちも受け入れることができるんだけど、それでも少し身体(うつわ)を作り変えないといけないんだ。


僕たちを受け入れるために、少し強化させてもらう。


強化しても、見た目や動かす時の感覚とかは変わらないはず。


ただ、作り変えるのに、人間の単位で半年から1年ほど眠ってもらわないといけないんだ』


——まぁ、うん、そうだろう。

普通の人間が、いきなり(ドラゴン)(コア)を持つ赤ちゃんは産めないだろう。


むしろ、そういう準備がある方が納得できる。


……あ、でも。


身体(カラダ)を作り変えるのはわかったわ。大丈夫。


でも、あなたたちの『お父さま』に、事情を説明する時間はもらえるかしら?


凄く心配すると思うから、私自身で説明しておきたいの」


『うん、大丈夫だよ!

僕たちも、その方が安心だしね。


——それじゃ、転移させるね、お母さま』


銀色の(ドラゴン)が、楽しそうに言う。

私もつられて、笑顔になる。


「ええ、また逢えるのを楽しみにしているわ」


そう言った瞬間、視界が一瞬真っ白になり、慌てて目を瞑った。


すぐにフワッと大好きな香りがして目を開けると、すぐ目の前には驚いたウィン。


——何でお膝の上に転移させるかな⁉︎


執務室のソファに腰掛けていたウィンは、私を膝に乗せたまま固まっている。


「ウィン?」


私が声をかけると、彼は私をかき抱いた。



「良かった、無事だったんだねレティ」


「ええ、心配かけてごめんなさい。

宝珠はこれよ」


私は、ウィンの掌に玉を落とす。


そしてウィンの()を見つめて、大切なことを告げる。

精一杯、想いを込めて。


「ウィン、私、貴方を愛してるわ。

私と結婚してくださるかしら」


驚いたように見開いた()から、一雫の涙。


「愛してるよ、レティ。

他の何も要らないくらいね」


見事に微笑んで。

私の手を取り、掌にキスを落とすウィン。

くすぐったくて、嬉しくて、ふふって笑った。


「あとね」


ごめんねウィン、ちょっと酷なことを言うかも。


「私、私たちの子どもを受け入れるために、少し眠らないといけないみたい」


「え?」


ものすごく怪訝そう。

ふふ、分からないわよね、当然。


「宝珠を守ってた(ドラゴン)さんたちにね、お父さまとお母さまになって、って言われたの。

そうしたら、凄く幸せになる未来が見えてね、いいよって言ったの」


あふ、段々眠くなっていく。

眠たすぎて説明をだいぶ端折っちゃったけど、起きてから詳しく話そう。


「だからね、半年から一年、眠らないといけないみたい。


ミクは、起きたらすぐに迎えに行きたいわ。

ベル達には、暫く待っててねって伝えてね」


「ち、ちょっとレティ?

意味がよく……」


「私たちの子どもなの……

楽しみね……


まっててね、ウィン

大好き…愛してるわ……」


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