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春から一緒に暮らすことになったいとこたちは露出癖があるせいで僕に色々と見せてくる  作者: 釧路太郎
高校生編1

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紐パン三年生四人組

「齋藤君も知っているとは思うけれど、わが校のゴールデンウィークは二週間ほどあるのだ。それはどういう事を意味するのか分かってもらえるかな?」

「それって、他の学校より休みが長いってこと以外に何かあるんですか?」

「一番大事な事を忘れているようだが、私達が陽香さんのお姿を拝見出来ないという事だ。それは非常に由々しき事態なのだよ」

「そうだよ齋藤君。事の重大さを十分に認識していただきたいな」

「私達は皆この町を離れて旅行に出かけることになっているのだ」

「つまり、陽香さんが偶然我々のうちの誰かと同じ旅行先に来てくれない限りは、そのお姿を拝見することは出来ないという事なのだよ」

「そう、それはとても望みの薄い話と聞いているし、何だったら陽香さんはどこへも出かける予定が無いそうじゃないか。そうと知っていれば我々も予定を変更することも出来たのだろうが、今となってはもう遅い話なのだ」

「来年こそはと思っていても、私達はもう今年度で卒業してしまうのだよ。今やもう、留年して来年も同じ高校生として時間を過ごすという選択肢すら与えられない状況に追い込まれているのだ」

「あの、留年すらできないってどういう意味ですか?」

「その言葉のままの意味なのだが、君は簡単な日本語を理解する能力が欠如しているのかな?」

「そうじゃなくて、もう卒業が決まってるって事ですか?」

「ああ、たとえ我々がこれからの授業を全てサボってテストも参加しなかったとしても、今までの積み重ねがあるので卒業が決まってしまっているのだ」

「でも、今から全部の授業を休んだらさすがに留年になると思うのですが」

「ここが普通の学校であればそれもそうなのだろうが、ここは幼稚園から大学までの一貫校でもあるのだ。君は高校からこの学校に入っているのでその辺の説明は無かったと思うんだが、この学校の出席日数の数え方は少し変わっていてだな。幼稚園から数えて年間六十日以上休むと留年になってしまうのだが、休んでいない日数は翌年に繰り越しされて行って、最終的には休学している期間を除いて千日以上休んでいなければ留年はありえなくなるのだ。私達四人は皆幼稚園からここに通っているので、今の時点でも八百日以上休んでも平気なのだ。成績もテストの累積点で判断されているので、今の時点で赤点は取りようもないというのだ。しかも、高校三年生の期間は休学することが基本的に認められていないのだ。これはその昔、下の学年に世界的な有名人が誕生したことがあったらしく、その当時の三年生のほとんどが休学を選んでその生徒と同じ学年になることを望んでしまったことがあり、その年大学に進学する生徒が極端に少なくなったことがあったかららしいのだよ。そんなことがあって、私達は陽香さんと同じ空気を吸って勉強をするという事が出来ないのだという事なのだ」

「そこで、齋藤君。君に頼みごとがあるのだが、一つ聞いてもらう事は出来ないかな?」

「出来るか出来ないかは聞いてみないとわからないですけど、聞くだけならいいですよ」

「それはありがたい。私達のモットーは陽香さんの嫌がる事はしない。というものなのだが、それに抵触する可能性が非常に高いので陽香さんの隠し撮りはしたことが無いのだ。もちろん、それをしている者もこの学校に入るのかもしれないが、我々前田陽香さんファンクラブの中では固く禁止されている行為なので、誰も陽香さんの写真を持っていないのだ。そこで、齋藤君の力をお借りして前田さんの写真を私達に送っていただく事は可能だろうか?」

「それくらいだったら出来ると思うんですけど、写真って集合写真みたいに陽香と先輩方四人で写せばいいんですか?」

「ちょっと待ちたまえ、君は今自分で何を言っているのかわかっているのかな?」

「何をって、陽香を呼んで一緒に写真を撮りたいって事ですよね?」

「それが出来ればとてつもなく嬉しい事ではあるのだけれど、そんな事は君が陽香さんのいとこだとしても無理だと思うのだけれど。齋藤君は自分でそんなことが出来ると思っているのかな?」

「思っているというか、陽香に聞いてみたら放課後なら大丈夫って返ってきましたけど」

「おいおいおい、本当にそんな事が出来るというのかい?」

「私は今まで生きてきた中で一番素晴らしい奇跡を目の当たりにしているんか?」

「いや、これは奇跡なんてものじゃない。もしも、明日世界が滅ぶとしても納得してしまうような出来事だ」

「私達は四人とも齋藤君の事を過小評価し過ぎていたようだ。君は本当に素晴らしい男だよ」


 僕は別に何か特別なことはしていない。陽香には、陽香と一緒に写真を撮りたいって三年生の先輩が四人いるけど大丈夫かな。としか送っていないのだ。

 陽香からは放課後なら別に大丈夫だよ。と返ってきたのだけれど、その返事を伝えただけでここまで喜ばれることになるとは思ってもみなかった。

 知り合ってからまだ数回しかあったことが無い先輩たちではあるけれど、陽香の事で喜んでもらえるんだったとしたら、それはそれでいい事なのではないだろうか。


「いや、桃ちゃんから聞いてた通りだね。齋藤君は良い人だからきっと私達の力になってくれるはずだよ。桃ちゃんの言ってた事は真実だったんだ。今度桃ちゃんにもお礼を言っておかないとな」

「そうだな。薫ちゃんの幼馴染が齋藤君の同級生でなければこんなにスムーズに話が進むことも無かっただろうね。そう考えると、我々の中でのMVPは薫ちゃんで間違いないな」

「そうだよ。薫ちゃんがいなければ陽香さんと齋藤君が幼馴染って事にも気付けなかったしね。いや、気付いていたかもしれないけれど、それはきっともっと先の事になってたんだろうね」

「それに、千枝ちゃんも陽香さんと齋藤君の写真を撮ってくれていなかったらと考えると、齋藤君に対するアプローチもだいぶ変わっていたかもしれないね」

「それなんですけど、僕と陽香の公園での姿を写真に撮ってるのって、さっきの話と矛盾してませんか?」

「厳密に言えばそうかもしれないのだが、この場合は陽香さんが何らかの形で齋藤君に脅されていて、齋藤君からよからぬことをされている可能性があると思っていたんだよ」

「なので、それは隠し撮りとは言っても、悪い意味ではなく防犯的な意味で大丈夫だと思うのだが」

「まあ、そんな事は別に気にしてないからいいですけどね。それに、よく見たら顔が全く写ってないから誰かわかりにくいんですけどね」

「じゃあ、今日も我々の出来る最高のお礼を齋藤君にしようではないか。さ、齋藤君はこの窓を背にしてこちらを向いて立っていてもらえるかな。もちろん、これから起こることは撮影してはダメだからね。じゃあ、みんな順番にいくよ」


 僕は先輩たちが順番に僕に向かってスカートを脱いでいったのだが、偶然なのか狙ってやったことなのかわからないが、全員可愛らしい紐パンを履いていたのだ。

 色や形は微妙に違ったりもしているのだけれど、全員が全員に紐パンを履いているのだ。

 林田さんの幼馴染の先輩だけは凄く恥ずかしそうに下を向いたり壁を向いたりしてい売るのだけれど、僕は堂々と見せられるよりも恥じらってもらえた方が嬉しかったりするのだけれど、これは誰にも言わない約束だよ。そう自分の中に問いかけてしまった。


 放課後になって陽香をここに連れてきて写真を撮ればいよいよゴールデンウィークに突入するわけなのだが、せっかく長い休みだというしどこかに出かけることが出来ればいいなと思ったりもした。

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