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春から一緒に暮らすことになったいとこたちは露出癖があるせいで僕に色々と見せてくる  作者: 釧路太郎
高校生編1

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四人の女性に言い寄られる僕

 お昼休みも残り半分くらいになってしまったので、僕は持ってきたお弁当を食べながら四人の話を聞くことにした。お弁当を食べるのを辞めろと言われたとしても、僕は今食べないと午後の授業を乗り切ることなんて出来ないと思っているし、僕の周りにいる人達もそれぞれ持っているお弁当なりパンなりを食べているので文句を言われることも無いだろう。


「ちなみになんだけど、齋藤君が今食べているお弁当って前田さんが作ったおかずとかもあるのかい?」

「今日は陽香じゃなくて妹の真弓が作ったやつだと思いますよ。それがどうかしたんですか?」

「妹さんが作ったおかずなのか。前田さん本人が作ったのも気になるけど、妹さんが作ったおかずもどんな感じなのか気になってしまうね」

「そうよね。前田さんがどんな料理を作るのかも気になるけど、妹さんも何を作ってるのか気になるよね。きっと、美人姉妹なんだし料理も上手なんでしょうね」

「わかるわ。勉強も出来て料理も出来るなんて凄いよね。朝からちゃんとお弁当を作るなんてそれだけでも感動しちゃうよね」

「朝から皆の分を作るなんて私にはとても無理だわ」


 僕はこの人達の間違いを訂正するべきなのかしない方が良いのか迷っていた。確かに、交代とはいえ毎日お弁当作りを手伝うのは大変だと思う。きっと寝る前から何を作るか考えたりもしてるだろうし、自分が当番ではない日もお弁当作りの事を考えている時だってあるかもしれない。それに、最初に比べればだんだんと味もするようになってきているし、成長もしていると思う。そんな積み重ねがあってこその美味しいお弁当と呼べるのだろう。

 だが、正直に言ってしまうと、陽香と真弓の作るオカズはまだお弁当のおかずとしてはパンチが弱いと思う。見た目はとても綺麗で市販されている物と見比べても遜色ないと思うのだけれど、食べてみるとまだまだ味が薄いのだ。きっと、ここにいる人達全員に聞いたとしても、味が薄いと答えるだろう。陽香と真弓はいまだにちゃんと味付けをするという事を出来ていないのだ。


「次に前田さんがオカズを作るのはいつなのかな?」

「えっと、水曜日だと思いますよ」

「水曜日か。それだったら、悪いんだけどね。もう一度水曜日にここに来てもらってもいいかな?」

「あ、それは無理ですね。水曜日は予定がありますので」

「予定って何かな?」

「クラス代表の林田さんと毎週水曜日はお昼休みに打ち合わせをすることになってるんです」

「君のクラスの林田さんって、林田桃の事かな?」

「そうですよ。知ってるんですか?」

「ああ、よく知っているよ。桃ちゃんはうちの近所に住んでいるからね。小さい時から良く遊んだりしたもんだよ。でも、学校のこととはいえ、あの桃ちゃんが誰かと一緒に休み時間を過ごすというのは不思議な感じがするな」

「桃ちゃんって薫ちゃんの幼馴染の子だっけ?」

「そうだよ。桃ちゃんは頭も良くていつでも一組に行けるような子なんだけど、自習が全然出来ない子でさ。自分で何かをするってのが苦手なんだと思うよ。舞ちゃんと同じタイプだと思うんだ」

「私と同じタイプって、天才って事?」

「ちょっと、舞ちゃんってそんな面白い事言う感じだっけ。ウケるんだけど」

「ええ、奈津美って酷くない。私は一人でいるのが苦手なだけで、何だって出来る天才タイプでしょ」

「まあ、舞ちゃんは何でも出来ると思うけどさ、料理だけは苦手じゃない」

「奈津美に比べたら苦手かもしれないけどさ、見た目を似せるのは得意なんだよね」

「奈津美って料理は得意だもんね。私は舞と奈津美の料理を食べなきゃいけないってなったら、絶対に舞の料理は食べたくないわ」

「私もそうかも。千枝ちゃんと一緒で舞ちゃんの料理は食べたくないな。奈津美のは美味しいからいつでも食べたいけど」


 舞ちゃんと呼ばれる人は陽香たちと一緒で見た目を上手に作ることは出来るのに味を真似することが出来ないタイプなのだろう。そんなところも似ていると思うのだけれど、この人達はそれを知らないのだ。


 舞ちゃんと呼ばれる人は陽香や真弓たちと一緒で料理は出来ても味付けが出来ないようだ。

 奈津美と呼ばれている人は、料理が得意なようだ。

 薫ちゃんと呼ばれる人は林田さんの事を知っているようで、千枝と呼ばれる人はいったい何者なのだろう?


「あの、お弁当も食べ終わったんでもう帰ってもいいですか?」

「え、何言ってるのよ。帰っていいわけないじゃない。まだ何も聞いてないんだからね」

「そうよ。千枝ちゃんの言う通りよ。ほら、千枝ちゃんの取ったこの写真を見て何をしていたか答えなさいよ」

「何をしてたかって、話をしてたら陽香が僕の脚に乗ってきただけですけど」

「乗ってきただけって、どうしてそんな事をしたのよ?」

「どうしてって、陽香に聞いてもらわないとわからないですよ」

「齋藤君から仕向けたって事じゃないの?」

「そんな事しませんよ。家の中でも陽香がこんなに近づいてくることなんて無かったですし、僕にくっついてくるのなんて妹の真弓くらいなもんですよ。沙緒莉姉さんも時々そんな事をしそうになりますけど、くっついてくることなんてほとんどないですからね。陽香に至っては、隣に座る時でも結構間隔をあけて座ってるくらいですよ」

「じゃあ、この時は前田さんが何かいつもとは違ったって事だよね?」

「そうですけど、それがどうかしたんですか?」

「いや、どうもしないけれど。何となく気になっただけだよ」


 薫ちゃんと呼ばれている人はそう言いながら考え事をしてるようだ。僕が見せられた陽香を脚に乗せている写真を撮ったのはこの人で間違いないようだけれど、どうしてこんな写真を撮ったのだろう?


「とりあえず、私達は齋藤君にお願いしたいことがあってここに来てもらったわけなんだが、聞いてもらってもいいかな?」

「そのお願いの内容にもよると思うんですけど」

「それはもっともな意見だと思う。だが、私達も高校卒業前に思い出を作りたいんだよ。その為にも、私達は前田さんと一緒に写ってる写真がどうしても欲しいんだが、協力してもらう事は出来ないだろうか?」

「それくらいだったら聞いてみることは出来ますけど、断られたとしても怒らないでくださいね」

「怒ったりなんかしないさ。むしろ、齋藤君が聞いてくれることで可能性が生まれるって事だし、前田さんが入学してからずっと遠くから見ることしか出来なかった私達に近付くチャンスを作ってくれただけでも感謝するよ。いくら感謝してもし足りないくらいだ」

「そうだよ。どんなに勉強が出来ても私達には前田さんと会話をするチャンスすら作ることが出来なかったんだ。もしかしたら、一緒の写真に写ることが出来るかもしれないし、その時に会話をするチャンスがあるかもしれないって事だもんね」

「最初は同じ一年生の桃ちゃんに頼もうかと思ってたんだけど、桃ちゃんと前田さんって接点なさそうだし諦めてたもんね」

「でも、何も知らない時に前田さんと一緒に歩いている齋藤君を見た時はさ、どうしてやろうかって思ってたよね。三年生全員の力を合わせて齋藤君を転校させようかって話まで出てたくらいだもんね。でも齋藤君が前田さんのいとこだって知ってから皆の考えって変わったよね。敵なんじゃなくて、齋藤君を味方に付ければ前田さんと仲良くなれるかもしれないって考えるようになったもんね」

「それもそれで失礼な話だけどさ、私達が前田さんと接点を作るってなると、前田さんに近い人と仲良くなるのが先決だもんね。一組の人達は同じ一組って事を利用しようとしてたけど、全然相手にされなかったもんね」

「そうそう、全然相手にされてなかったのは面白かったかも。でも、齋藤君に頼んで前田さんと一緒に写真を撮れたらさ、高校に入って初めて一組の人に勝ったって言えるんじゃない?」

「あ、もしかしたらそうかも。でも、一組に買ったとかよりも、前田さんと一緒に写真を撮れる方が嬉しいかも」

「ねえ、みんなで齋藤君にお礼でもしようよ。お願い聞いてもらえるだけでも嬉しいんだしさ、成功報酬とは別に手付金も必要なんじゃないかな?」

「成功報酬は何か食べに連れて行くとして、手付金って何が良いんだろう?」

「お金を渡すってのも下品な話だし、男の子が喜びそうなことをしてあげるってどうかな?」

「え、ちょっとそれはやりすぎじゃないかな。奈津美が見せたいだけなんじゃない?」

「別に見せたいわけじゃないし。薫ちゃんは見せられないような変なやつなの?」

「そんな事ないけど。舞ちゃんって見た目と違って子供っぽいから舞ちゃんが嫌なんじゃないかなって思ってね」

「別に子供っぽくないと思うけど。それを言ったらさ、千枝ちゃんは身長も低いのにやけに大人びたのたくさん持ってるよね」

「身長は関係無いでしょ。それに、奈津美だけが見せればいいと思うな」

「ええ、一人は恥ずかしいよ。お願いだからみんなでやろうよ」

「仕方ないな。私達は奈津美と違って自分の意思でやってるわけじゃないからね。それだけは覚えておいてよ」


 僕は状況を全く理解しないまま四人の会話を聞いていた。何となくこの先の展開は読めていたのだけれど、四人が入口に背を向けて僕の前に並ぶと、一斉に自分で制服のスカートをめくりだした。

 四人それぞれのパンツが僕の目に飛び込んできたのだけれど、子供が身に付けるような動物のキャラクターが描かれたものもあれば、黒の無地の物だったり、やたら大人びていると言われる意味が分かる者だったり、真弓が身に付けていそうな物だった。

 僕が気付かないだけだったのかもしれないが、最近は僕にパンツを見せるのが流行っているのではないかと思うくらい色々な人のパンツを見ているのだけれど、僕は自分で見せてくるパンツよりもたまたま見えてしまったパンツの方が好きなんだと改めて思い出させられたのだった。


「ねえ、恥ずかしいんだけど。そろそろいいかな?」

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