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春から一緒に暮らすことになったいとこたちは露出癖があるせいで僕に色々と見せてくる  作者: 釧路太郎
始まりの春休み編

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沙緒莉は僕にだけ見せたがる

 晩御飯を食べ終えた僕たちは昨日と同じようにゲームをしながらお風呂の順番を待っていた。今日は昨日と違って真弓が先にお風呂に行ってしまったという事もあって本気で戦うというよりは楽しくゲームをやる空気になっていた。陽香と沙緒莉姉さんはそれなりにゲームが出来るので問題ないのだが、僕の両親はまだゲームをちゃんと理解していないという事もあってなかなか珍しい失敗をしていたりもしたのだった。それでも、僕が時々ヒントを出していたおかげでそれなりに僅差の戦いになってはいたのだった。もしかして、沙緒莉姉さんも陽香もそこまでゲームが得意ではないのかもしれないな。


「真弓が出てきたら次は誰がお風呂に行くか決めなきゃね。私は最後で良いんだけど、陽香はどう?」

「私も遅くて大丈夫だよ。おじさんとおばさんと昌晃が入った後で全然いいからさ」

「じゃあ、次はおばさんがお風呂に入ることにするからお父さんと昌晃はその後にしないさい。それにしても、真弓ちゃんは一人で平気なのかしらね」

「今日は大丈夫だと思いますよ。昨日は初めてのお風呂だったから少し怖かっただけだと思うし、今日はまだ早い時間なんで大丈夫って事ですからね。真弓って遅い時間になるとお風呂でも眠くなっちゃうみたいなんで、それもあって近くにいて欲しいって言ってたのかもしれないですから。陽香の小さい時はそんな事なかったんだけど、真弓って陽香よりも甘えん坊だからかな」

「ちょっとお姉ちゃん。私も甘えん坊みたいな言い方はやめてよね。私は真弓みたいに寂しがり屋でもないし」

「本当かな。でも、そんなこと言ってるとアレの事言っちゃうかもしれないよ」

「アレって何のこと?」

「なんだと思うかな。あ、私の勝ちだね」

「あ、お姉ちゃんズルい。ゲーム進めるなんて反則だよ。ねえ、昌晃もそう思うでしょ?」

「ズルいとは思うけど反則とまではいかないかな。それにさ、沙緒莉姉さんに一回負けたくらいで順位は変わらないと思うよ」

「それならいいんだけどさ。あ、真弓お帰り」

「ただいま。次の人お風呂どうぞ」

「じゃあ、次はおばさんがお風呂に入ってくるね。おばさんと真弓ちゃんが交代で良いかな?」

「ねえ昌兄ちゃん、おばさんのキャラってどれ?」

「今最下位にいるウサギのキャラだよ。それよりも、ちゃんと髪を乾かさないとダメじゃないか。そんなんだと風邪ひくよ」


 お風呂から出てきた真弓の髪は水滴は落ちてこないもののまだドライヤーで乾かした方がいいと思えるくらいには濡れていた。完全に乾かすことが髪に良くないのかもしれないと思って一応聞いてみたのだが、単純に脱衣所で一人で髪を乾かすことが怖いという事だった。お風呂は一人で入れるようになったのは良い事なのだが、脱衣所に一人でいるのはまだ怖いと思う辺りはまだ子供なのかもしれない。仕方がないので僕は新しいタオルを一枚持ってきて、そのまま真弓の頭をタオルでゴシゴシと拭いてあげることにした。


「昌兄ちゃんありがとう。でも、ちょっと強くて画面が見えないよ」

「ああ、ごめん。でも、ドライヤーを持ってくるのも面倒だから少し我慢しててね」

「わかったよ。でも、真弓の番が来た時は少しゆっくりにしてね」


 僕は真弓の後ろに座ってタオルで髪を拭いているのだが、それを沙緒莉姉さんはニヤニヤしながら見ていた。陽香は少し不満そうに下唇を尖らせていた。父さんはゲーム画面を真剣に見つめて考えているようだった。


「私も脱衣所が何か怖くなってきたかもしれないし、お風呂上りに昌晃君に頭を拭いてもらおうかな」

「ちょっとお姉ちゃん、何言ってるのよ。バカじゃないの。昌晃だって困ってるじゃない」

「困ってるようには見えないけどな。でも、真弓は昌晃君に頭を拭いてもらって嬉しそうなんだよな。もしかしたら、凄く気持ちいいのかもしれないじゃない。それって、私も一回くらい体験した方がいいのかなって思うんだよね」

「それは真弓がまだ子供だからやってるだけで、お姉ちゃんはもう大人なんだから自分でやらないとダメだよ。それにさ、お姉ちゃんもしてもらったら私だけ仲間外れになるじゃない」

「あれ、陽香も昌晃君にしてもらいたいのかな?」

「違うって、そういう意味じゃなくて、私だけ仲間外れにしてほしくないって事だよ」

「それって何が違うのよ?」

「何がって、何もかも違うのよ。私はそんなんじゃないもん」


 沙緒莉姉さんと陽香は聞き取りにくいくらいの小声で話していたのだけれど、最後の陽香の言葉だけは普通に叫んでいるようだった。おそらく、真弓は僕がタオルで頭をゴシゴシしていたから会話の内容はほとんど聞こえていなかっただろうし、父さんに至っては陽香の最後の叫びでビックリしてこっちを向いていたのだ。


「どうかしたのかい?」

「いや、何でもないです。ごめんなさい」

「もう、びっくりして失敗しちゃったじゃない。おじさんに負けたら陽香お姉ちゃんのせいだからね」

「本当にごめんね。でも、失敗したのは私のせいじゃないと思うけど」

「陽香お姉ちゃんのせいだよ。だって、真弓はびっくりして押し間違えちゃったもん。あ、時間切れになっちゃった」


 真弓は父さんに負けてしまったのだけれど、髪はいい感じに乾いたのでこれでいいだろう。僕は座っていた椅子を移動させて真弓と父さんの間に座ることにした。その時に真弓が僕の腕をツンツンと突いてきてから僕の耳元で囁いた。


「お兄ちゃんありがとうね。明日からもよろしくね」


 僕はそれに返事は返さなかったのだけれど、真弓はそれでも嬉しそうにニコニコしながらゲームを続けていた。陽香と真弓の試合は一方的に真弓が攻め続けてしまい、とても非情な結果に終わってしまった。ゲームに負けても不機嫌にならない陽香が珍しく不機嫌そうに見えたのは意外だったが、あれほどまでに惨敗してしまうとそういう気持ちにもなってしまうかもしれないな。

 そんな事をしているうちに母さんがお風呂から上がってきて、父さんがお風呂に行くことになったので僕は父さんと交代でゲームをすることになった。順位的には沙緒莉姉さんが一位でそれを僅差で追いかける真弓。少し離れて陽香と父さんと言った感じだった。真弓は母さんと交代しようとしたのだが、母さんはいまいちルールを理解していないという事もあって、真弓が母さんに教えながらゲームを続けることになったのだ。

 僕は父さんが座っていた場所に移動してゲームを再開したのだけれど、のどが渇いてきたのでとりあえずジュースとお茶と人数分のコップを取ってくることにした。僕が席を立つと自分の番を終えた沙緒莉姉さんもキッチンについて来てくれて、僕の代わりにコップを用意してくれた。ペットボトルの飲み物とはいえコップと一緒に持っていくのは大変だったので助かったのだけれど、なぜか沙緒莉姉さんはコップを取る時に履いているズボンを少し下ろしてお尻を丸出しにしてパンツを見せてきたのだ。

 なぜかそのパンツはさっき見たパンツとは違うものであって、どのタイミングで履き替えたのかさっぱりわからなかった。でも、僕は両手にそれぞれペットボトルを持っているので顔を背けて見ないようにすることしか出来なかった。


「あれ、コップってこれで良いんだっけ?」

「大丈夫だと思いますよ」

「ほんとうに?」

「はい、それでいいと思います」

「ちゃんと見ないでわかるの?」

「わかりますよ」

「本当に?」


 沙緒莉姉さんが食器棚からこちらに振り向いたと思うので僕は視線を沙緒莉姉さんの方へ戻したのだ。沙緒莉姉さんはテーブルに置いたお盆の上にコップを並べていたのでお尻は見えなかったのだが、なぜか今度はシャツの裾を首までまくり上げていたのだ。

 この行為にいったい何の意味があるのかわからないけれど、僕は思わず沙緒莉姉さんの胸元を注視してしまった。見てはいけないと思いつつも、目の前に突然現れた二つの物体を見てしまうというのは男として抗えない本能なのだろう。


「昌晃君のコップってこの大きいやつで良いかな?」

「はい、それでいいです。大きいやつで」

「じゃあ、私とおばさんは普通のやつで陽香と真弓は小さいやつで良いね」

「同じやつで良いと思いますけど」

「私と陽香は同じ大きさで良いと思う?」

「え、どういう意味ですか?」

「わかっているくせに。でも、今日はちゃんと見てくれているんだね」


 僕は沙緒莉姉さんのその言葉を聞いてから初めて自分がずっと胸を見ていることに気が付いたのだ。それまでは何のためらいもなく当たり前のように見ていたのだけれど、その一言を聞いて僕は途端に恥ずかしくなって耳まで真っ赤になっているのを自分でも感じていた。

 僕は手に持っていたぶどうジュースを見て沙緒莉姉さんの胸を包み込んでいるブラジャーと同じ色だなと思ってしまったのだが、沙緒莉姉さんは僕がそんな事を思っていると知ってか知らずか嬉しそうにしていた。


「昌晃君の持っているぶどうジュースって私の下着の色に近いかもね。もしかして、昌晃君は知っててそれを選んでくれたのかな?」

「違いますよ。そんなんじゃないです。それに、さっき見た時はその色じゃなかったと思うんですけど」

「あら、ちゃんと見ててくれたのね。嬉しいな」

「いや、そういう意味じゃなくて」

「ねえ、昌晃の番なんだけど早くしてもらえるかな。飲み物を取ってくるだけでそんなに時間かかるもんなの?」

「ごめん、すぐに戻るよ」

「別にいいけどさ。お姉ちゃんもちゃんとしなきゃダメだからね」

「お姉ちゃんはちゃんとしてるよ。いつも変わらないからさ」

「それならいいんだけどさ。私はぶどうジュースじゃなくてお茶にするから」


 陽香が僕らを呼びに来た時は少し焦ってしまったが、その時には沙緒莉姉さんの服は元に戻っていたのだ。僕はずっとドキドキしながらゲームを続けていたのだけれど、いつの間にか父さんが戻ってきて僕はそのままお風呂に行くことにした。

 お風呂に入る前にお茶を飲んだはずなのに、僕ののどはずっと乾いたままだった。それはお風呂に入っている間も変わらなかった。

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