第1話 日常の始まり
注意
この小説は作者が初めて小説を書いた作品なので第1話はものすごくグダグダです。そこを注意した上で読んでいただけると嬉しいです。
「…朝か。」
俺はベッドから体を起こす。
俺、伊織奏は春門市に住んでいる高校2年生だ。母が3歳の時に病気で亡くなり、父は外国で暮らしており小中学時代は祖父母の家で暮らしていたが高校デビューと同時に自立し、一人暮らしを始めた。高校1年生の時は慣れない生活に戸惑っていたが2年目に入る前に慣れてしまった。
今日は記念すべき高校2年目の始業式がある日、俺は急いで支度し、玄関の鍵を開けた。
これは、人生で1度しかない、大切な1年間の思い出だ。
5月25日、始業式から1ヶ月たった。俺の高校は条件を満たすことが出来ればバイクなどで通学して良いことになっている。そのため、誕生日の次の日に免許を取りに行き、無事に免許を取得した。俺は自宅と高校の距離が遠く、電車も綺麗に通っていないところにあるため、バイクで登校している。アパートの駐輪場に停めている白いバイクに駆け寄り、エンジンをかける。
「おはようございます、マスター。」
電子音で作られた声がバイクから発せられる。”コイツ”は『アダム』。高校のある先輩が主に作って(勝手に)バイクに搭載されたAIだ。難しい話は分からないが会話を重ねていくにつれて成長していくらしい。今では俺の家族だ。
「相変わらず元気そうだな、アダム。」
「ええ、お陰様で。本日の目的地を設定してください。」
「ああ。」
何気ない会話をアダムとしながら目的地を学校に設定する。
「では、ナビゲーションを」
「もう道を覚えたからいらない。渋滞状況を教えてくれ。」
「了解しました。」
アダムの言葉が終わると同時に俺はアクセルを回す。低く小さいエンジン音が住宅街に響く。俺は学校に向かった。
バイクを走らせ30分、学校に到着した。
「お疲れ様でした、マスター。頑張って来てください。」
「ああ、行ってくる。」
そう言ってエンジンをオフにした。
そのまま昇降口に向かって歩いていると
「よぅ!奏!」
後ろから声がした。
「んだよ、奏汰。」
端山奏汰。俺の中学時代からの親友で頭脳明晰運動神経抜群で学年1位の天才イケメン。部活の助っ人として様々な部に顔を出している。性格は一言で言うとチャラ男。けどやる時は迷わず行動する性格でなんやかんやかっこいいやつだ
「いや、奏が見えたから声掛けただけだよ。」
「なんだよ。」
「そーいや奏は聞いたか?今日体育祭の選手決めがあるらしいぜ。」
「ああ、そんな話もあったな。奏汰は走るんだろ?」
「んまぁ走るけど。奏は?」
…正直言って走りたくない。運動はできる方だがそれでも周りより少し早く走れるだけ。ましてや奏汰と走ったとしても負けるのは確実だ。そしてめんどくさい。
そう話をしていると教室前に着いた。俺のクラスは2年3組、奏汰のクラスは2年5組。少し離れているため、ここでお別れだ。
「まぁ、誰も立候補しないなら走ろうかな。」
「ふーん、まぁ走るならお互い頑張ろうな!んじゃ!」
「奏汰も頑張れよー」
奏汰は手を大きく降って彼のクラスに向かった。
俺も教室に入り自分の席にすわる。そのまま1時間目の準備をしだそうと思い、リュックに手を伸ばそうとすると隣から可愛らしい声が聞こえた。
「おはようございます。今日もいい天気ですね。」
彼女は菊池咲さん。俺の隣の席の金髪の美少女でクラスの男子から人気の女子。超天然でその行動で気づかないうちに人気になっているらしい。
「おはよう、咲さん。そういや今日は体育祭の選手決めだね。」
「そうですね、伊織さんは体育祭はどの種目に出るんですか?」
「んー、俺はなんでもいいかな。咲さんは?」
咲さんは少し悩んだ素振りをして口を開く。
「そうですね…。私もなんでもいいですかね。私正直運動が得意ではないので…。」
そう言っているが、咲さんは女子の中ではかなり上位にはいるほど足が早い。それはもうびっくりするほど早い。
「そうなんだ。んまぁ今年の体育祭も頑張ろうね。」
「はい!」ニッコリ
咲さんはそう元気に答えてくれた。それを見てる僕も口が緩みかける。
その時、朝のホームルームの開始を知らせる鳴り響くチャイムが鳴り響く。
さて、今日も一日頑張ろう。
どうも皆さん初めまして!ネコ丸です。今回初めて小説を書いてみることにしました。この「桜舞い散る校舎の裏で」という作品は私の友人と深夜テンションで制作したオリジナルTRPGをベースに友人に許可を取って作ったものになります。深夜テンションで作ったTRPGをベースにしていたり初めて小説を書いているのでグダグダしている部分があるかもしれません。そこを注意した上でこれからも頑張りますのでよろしくお願いします!