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ロシア大戦争3

   ロシア大戦争3



 1987年5月1日 午前8時11分


 日本各地に迎撃しきれなかったミサイルが着弾した。

 各軍事基地に落下したミサイルの多くは地上設備に被害をもたらすだけで、兵員には特に被害をもたらさなかった。

 しかし、都市に落下したミサイルは各地に大きな被害をもたらした。

 そもそも、満州と違い、時間的に通勤ラッシュであり、電車からの避難誘導、さらには、近くにシェルターがないということは各都市でざらであった。

 そもそも日本政府は基本的に地下街や、地下駐車場への避難を推奨しているし、地方は基本的にお金がかからない防空壕であった。

 地方都市では都市開発でその防空壕自体も既に数が減っていた。

 地下シェルター、いわゆる核シェルターなんてのがあるのは、軍事都市である広島や、首都東京、古都京都、商都大阪、航空生産基地の犬山、戦車製造の豊橋などか、人口100万人以上の大都市中心部だけであった。

 まぁ目的が違うが、終末危機に備える地下シェルターは、全国各地の山間部にいくつかあった。

 もちろん、仙台、札幌にも核シェルターがあったが、そもそも全員分はなかった。

 その上、シェルターまで10分で辿り着けないなら近くで安全な建物を見つけなければいけなかった。

 そのため、多くの人々は駅ビルや、近くのビルの中に避難していた。

 そして、ミサイル着弾である。

 日本に向けて撃たれたミサイルは軍主導で空軍基地、海軍基地、陸軍基地を優先的に打ち落とし、次に100万都市の市内中心部、駐屯地を守るという優先順位で迎撃されていた。

 そのため、迎撃しきれなかったミサイルの多くは東北、北海道地方の地方都市の中心市街地に落下し、大きな被害を出した。

 仙台、札幌でもいくつか被害が出たし、三沢では滑走路が破壊された。

 駐屯地では、10分で戦車部隊などのすぐ移動できる部隊は移動していたので、被害は小さかった。

 日本はロシアに対する反撃を開始した。

 核が使われない戦争で核兵器で報復するのは基本的にNGであるので(日本政府は東京が攻撃されれば核報復はやむなしと考えていた)、ヤブサメミサイルがロシア各地に発射された。

 その数は200発以上であった。

 通常動力型潜水艦に配備された、いわゆる、トマホーク的な感じで発射された。

 冷戦期にロシア奥地に爆撃するために用意されたB-10水竜爆撃機がヤブサメミサイルを積んで、イルクーツクや、ノブォリブスクへ向かったりもした。


 1987年 5月1日 8時15分 南樺太


 ロシア極東軍の一部部隊が日露国境にある非武装地帯を突破した。

 まぁそもそも樺太には国境沿いに街なんてないので、すぐには敵は迫らないが、人口48万人の豊原市を含む75万人の人口が樺太にはおり、それらは小部隊でも脅威であった。

 樺太島の守備部隊は国境警備隊4000人と、南樺太駐屯の第23旅団6000人であった。

 そして、海兵隊300人の守護する占守島でも、ロシア軍による攻撃があった。

 本土の横須賀、厚木の第一海兵隊即応師団、北海道岩三沢基地の北方方面即応集団が緊急展開の用意を進めていた。

 南樺太では、予備役の緊急招集と、遅滞戦術がとることを決定した。

 この戦争において、樺太は日本で唯一の陸上戦闘、市街地戦闘が行われることになる。




 


 さて、ここで東欧の状況も見てみたいと思う。

 実はこのことをうすうす直前に感づいていた機関があった。

 ドイツのssの秘密諜報部とフィンランドの国防情報局であった。

 この中で確信めいて行動していたのはフィンランドの情報局であった。

 フィンランドはフィンランドロシア戦争、いわゆる冬戦争以来、NATOの中でも対独ではなく対露を真剣に考えてきていた。

 確かに第二次世界大戦終了後、ロシアはソ連解体によって力を失ったが、フィンランドはまったく油断してなかった。

 二度と国土を侵略されないように、そして、国民を守り抜き、国家としての主権を侵害されないようにしっかりと剣を磨いできていた。

 そして、それは情報分野でもかなり如実に成果を上げていた。

 ロシア相手なら世界のどこの国の情報機関よりも詳しく情報を持っていた。

 満州よりも、ドイツよりも、アメリカよりも、イギリスよりも、日本よりも。

 モスクワ内には数百人のフィンランドの協力者がおり、クレムリンの中にも多くのフィンランドの諜報員がいた。

 そのため、フィンランドはその兆候を掴んでいた。

 総統と、その側近しか知らない情報であったが、フィンランド大使館はクレムリン内の側近の協力者から情報を掴んで、フィンランドに封筒で緊急発送していた。

 フィンランド政府が気づいたのは一週間前であった。

 フィンランド政府はまさか二正面作戦をするなんて思ってはいなかった。

 なぜならその側近が知ってたのは東欧侵攻だけであったからだ。

 しかし、その東欧侵攻の結果、フィンランドが巻き込まれる確率はほぼ100%であるとフィンランド国防情報局は結論出していた。

 フィンランド政府は奇襲してくるロシア軍を殲滅する手立てを緊急で講じ始めた。

 

 

 


 






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