アルゴノーツ活動計画
温泉で汗を流し部屋に戻ったところで、今後の活動計画を立てよう。観光目的の旅だけれど、頼まれごともあるのでやるべきことを整理しておこう。まずミッドガルドの雑貨屋店主のドワーフから預かった手紙を、鍛冶屋の親方に渡すことを依頼されている。依頼を受けることを条件にポーチを割引してもらったしちゃんと遂行しよう。
あとはアカネの武器の新調とそのための資金集めだな。鍛冶屋と言えばニザヴェリルに来る道中で出会ったドワーフのキャラバンは鍛冶屋だと言っていたな。件の親方だったかもしれないし手紙の事を話せばよかったな。一人で考えていても仕方ないしみんなのやりたいことも聞いておこう。
「早速だけどこれからの計画を立てようか。」
「アルゴノーツの活動計画でござるな。」
「私は雑貨屋の店主から預かった手紙の配達以外は、特に優先してやることはないから、アカネの武器の新調に付き合うつもりだけど、みんなは何か予定はあるの?」
「私はもちろんマキに付いていくよ。特に目的もないしな。」
「吾輩はドワーフ達の社会の調査というか観察が当面の目的だが、実際に活動を通して見た方がより正確に理解できるであろう。ようするに吾輩もアカネの武器調達に付き合うぞ。」
「私は勝手に旅の記録をしているから気にしなくていいよー。できれば細かく街を回って住人の話も聞いて欲しいけどねー。」
「あとはアトラ殿との手合わせでござるかねー。」
「今の我々では3人がかりでも勝負にならないであろうな。ミカは逆の意味で勝負にならないだろうが、なぜかアトラもミカには興味が無いようだったな。吸血鬼が強いという事はいわば常識だから知らないはずはないのだが。」
「戦う気がない相手に喧嘩は売らないって言ってたしそのせいかな?」
「私は売られた喧嘩は買ってやるけどな。」
「挑むにしても武器を新調してからでござるな―。ギルドのクエストで資金稼ぎのついでに修行するでござるよ。」
「吾輩ももっと鍛えておくか、ユグドラシルにリミッターを外してもらったことだしな。」
「私も2人がやる気なら協力するよ。」
ポーチから雑貨屋で預かった手紙を取り出して確認すると、あて先はキャラバンで貰った広告の店イーヴァルドで間違いないようだ。馬車の速度から行くと、あの3人はどのくらいでニザヴェリルに着くだろうか?すぐに届けたいところだけど留守中に行っても仕方がないな。
「道中で出会ったドワーフのキャラバンっていつ頃到着するのかな?私が預かっていた手紙のあて先があの3人の店だったんだけど。」
「普通の馬車だったし夜は休むだろうから到着するのは明日の正午頃かなー?荷物はあまりなかったしこの国の商人なら入国審査に時間はかからないと思うから、お昼を食べた後に行けばちょうどいいんじゃないかなー?」
「それじゃあ今日は行けないね。街を回るにも半端な時間だし、ギルドでクエストとかの情報チェックしてから夕飯にしようか。」
「部屋にキッチンがあるがせっかくだから現地の料理を食べたいな。夕飯は外食でよいか?」
「拙者は料理は得意ではないし、食事に関してはお任せするでござるよー。」
「私もそれでいいぞ。」
「まずはギルドに向かおうか。受付のフラウさんにおすすめの店とか聞けるかもしれないし。」
身支度を整えてから部屋に鍵をかけギルドへと向かうことにした。




