ぷろろーぐ
私は死んでしまったらしい。
女神に転生させられて、世界を守る冒険が今幕を開ける。
「こんにちは女神です。あなたは死んでしまったので魔法の世界へ転生してもらいます。」
「こんにちは。って・・・え?女神?死んだ?」
「転生後の能力にある程度補正をかけられますが希望はありますか?」
「え?じゃあかわいい感じで。」
「あなたの使命は世界をなんやかや守ることです。それではいってらっしゃい。」
「え?あ、はい。いってきます。」
気が付くと森の中で倒れていた。さっきの自称女神は夢だったのだろうか?先日見たアニメの影響で変な夢を見たのかと思いつつ体を起こす。
とんでもないことを安請け合いしてしまった気がするが・・・。夢とはいえついつい場当たり的な返事をしてしまう性格を反省しつつ頭を掻く。
<モサモサ>
右手に奇妙な感覚を覚えたので、驚いて視線を向ける。すると黒い毛皮に覆われているのがわかった。手袋・・・というわけでもないようだ。取り外すことはできない。自分の姿を確認するため近くに有った池を覗き込む。水面に映っていたのはモノクロカラーに熊っぽいシルエット。
「あ、パンダだ。」
よし、これ夢の続きだな寝よう。経験上変な夢は寝れば覚めるので寝ることにした。