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ヴァンパイアとパンダ  作者: 怪獣大熊猫
エルフの国ミッドガルド
31/194

王都観光計画

「おはようマキ。」

「おはようでござるー。」

「おはよう。よく眠れたようだな同志。」

 早朝に目を覚ましたが3人ともすでに起きていたようだ。この世界ではみんな早起きなんだろうか。

「おはようございます。」


 フィオとミカがすでに朝食の準備を済ませていたので、私とアカネは食器とテーブルの準備をすることにした。

「みんな早起きだね。」

「拙者は走り込みしてきたでござるよ。毎日の日課でござるな。」

「へーそれも修行なの?」

「まあそうでござるな。忍者になる前からやっているので生活習慣の一部みたいなものでござるが。」

 ちょっと犬の散歩みたいだと思ったけど黙っておこう。


 今朝のメニューはコーンフレークとミルク、ニンジン・玉ねぎ・ゆで卵とハムが入ったポテトサラダ、そしてリンゴのような果物だ。最初の町の食堂に比べ少しあっさりしている。

「「「「いただきます。」」」」

「フィオは100歳くらいなんだっけ?」

「そうであるな。」

「昨日の話からするとまだ学習期間で仕事はしていないの?」

「既に魔法の技術も知識も一般的な大人のエルフのレベルには到達しているが進路を決めかねていてな。」

「忍者がオススメでござるよ。」

「残念だがこの国に忍者はいないのだ。」

 残念なのか。日本好きみたいだし少し憧れてるのかな。

「「「「ごちそうさまでした。」」」」


 朝食の後片づけを済ませてから今日の予定を決めることにした。もともと当てのない旅ではあったが、せっかく現地住民のフィオが居るので穴場や隠れた観光スポットなどを見て回りたいところだ。

「私はまず昨日話していた大図書館に行きたいな。」

「拙者とフィオ殿の手合わせも忘れないで欲しいでござる。」

「私は特に要望はないけど王都は久しぶりだしいろいろ見たいね。」

「模擬戦となると試合場を借りたり準備も必要であるから、まずは大図書館に案内しよう。異邦人好きの司書が居るから吾輩より詳しく話をしてくれるだろう。吾輩はその間に模擬戦の準備を整えるとしよう。その後の予定は吾輩に任せてもらうということでよいかな?」

「よろしくー。」

 ざっくり計画を立てて早速出発することにする。まだ早朝だが図書館は既に開いているようだ。エルフ達は本当に朝が早いな。


 居住エリアから一度宮殿前を通り文化エリアへと移動した。王都は区画整備が進んでおり、宮殿はすべてのエリアと繋がっていて各エリアはわかりやすく仕切られている。私は少し方向音痴なのだがこれならば迷わないだろう。

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