第三話 焼き鳥のはなし
今更ですが
この作品は作者が暇つぶしに書いたものです、
設定が無茶苦茶なので、そこの所を考慮してお読みください
白い空間が跡形もなく消え失せると、そこは、大きな広場だった。
その広場には東西南北に延びる道があってそこから、それぞれの特徴がある森につながっているそうだ、
なぜこんな情報を持っているかというと麻衣に教えてもらったからだ。
麻衣はたった300人しか選ばれなかった、ベータテスト経験者なんだとか、私はイマイチよくわかっていないが、麻衣によると相当、運がよかったらしい。
そんな麻衣と一緒にログインしたのはいいんだが、どこを見ても
人、人、人
こんなにたくさんの人が集まっているのは、初めて見るので少し驚いている。
しかも私は人ごみが苦手な方なので、少し気持ち悪くなってきた
あとちょっとで口からキラキラしたものが出る直前に麻衣が私を見つけて肩を叩く。
その拍子に胃からリバースしてしまう、ことはなかった。
急速に酔いから覚める、
まあゲームだしこんな事もあるか
と納得し、後ろにいる麻衣の方を見る。
「とりあえず、私が入っているギルドホームにおいでよ、落ち着けるから」
「う、うん わかった」
まだ、完全に酔いが覚めてなかったのか、言葉に一瞬詰まる。
麻衣の背中について行ってる間にギルドホームについて、麻衣が説明していたことを、おもいだす
『ギルドホーム』とは、ギルドという集団組織のアジトみたいなものらしい。
そこに入るにはそのギルドに入っている人が許可を出すか、そのギルドに入るかの二つらしい。
今日、私が入る手段は前者のほうだ。
ギルドホームについて思い出していると、ギルドに着いたのか麻衣の歩みが止まった、私は前が気になって麻衣の背中から顔を出す、そこは北の道をまっすぐ歩いて10分くらいの場所にあった。
50人くらい余裕で入れそうな、とても大きく豪華な建築物だ。
どこが落ち着くのか、詳しく説明して欲しいが麻衣はもう豪邸のドアに手をかけている。
そして中を見ると、全てが大理石のような綺麗な白色をしており螺旋階段やシャンデリアなんかもついている、
こんな落ち着かない場所に連れてきた麻衣はといえば、どこから来たのか、
もう見るからに団長って感じの人物と喋っている。
私は豪邸を隅々までみる、現実ではこんな建造物、マジの大富豪しか、買えないのでここをギルドホームにしているのは、すごいことなんだろう。
そんな事を考えていると、
もう話は済んだのか、団長みたいな人がこちらを見てくる
「こんにちは、私は゛白き流星゛の団長、ロスタスと言います。以後お見知りおきを」
図体がでかく重鎧を着ていて、背中に大盾、腰に長剣を持った厳ついおじさん(30歳)にそんな事を
を言われたら、人見知りの私はどうするか、もちろん
「はっはい こんにち私クノと申します。」
すっごい緊張してつい敬語になってしまう。
ロスタスさんの横では麻衣が゛なんで敬語?www゛みたい顔をこちらに向けてくる
まあ、気にしたら負けのような気がするので無視しとく。
麻衣と会話したらいつもみたいになってしいそうだから、それでロスタスさんに怒られたら、少し涙目になってしまうかもしれないから。
ちなみになんで涙目になったらダメかというと、絶対あとで、そのことについて麻衣にいじられるからだ、
それだけは避けなくてはならない。
「じゃあクノちゃん、私は行くね。 あっそうだ、ピノはこちらに来なさい イベントの作戦を立てておきたい」
「えー めんどくさいけど、ことわれないなー。ごめんねクノ、いつか埋め合わせするから」
「いや、いい」
ちなみにピノは麻衣のプレイヤーネームだ。
私はこんな落ち着けないギルドホームを出る、そこから
大通りに出て、近くにある屋台に行く
その屋台は焼き鳥を売っているみたいだったので買うことにする
「やきとり一つください」
「はい、どうぞ」
焼き鳥を受け取って
[お代を払う]ボタンを押す
初期残高が1000ミルから990ミルになっているので、焼き鳥一本10ミルということになる、多分安いので
今度目に入ったら買っておこう。
焼き鳥をを持って屋台の横にあった椅子に座って、焼き鳥をに齧り付く。
お、い、し、い
お金はまだまだ余裕があるので、焼き鳥を五本買う。
食べる
残高が940ミルになるが、まだまだ余裕がある
焼き鳥を10本買う。
食べる
残高が840ミルになるが、まだまだ余裕はある
焼き鳥を15本買う。
食べる
残高が690ミルになるが、まだまだ余裕はある
焼き鳥を……
はっ!!!
いつの間にか無意識状態になっていたらしい。
空を見上げるとさっきまで真上に出ていた太陽が降りかけており、ステータスに書いてある残高が0ミルになっていた。
仮想世界だが、久しぶりに美味しものを食べられて
無我夢中で食べていたらしい。
て言うか今、時間が5時を回っている。
私はそのことに気が付くとすぐさま、ログアウトする
一瞬視界が真っ暗になって、すぐさま現実に戻ってくる
目を開けると、麻衣が私をじっと見つめていた。
「なに?」
「いやーかわいいなーと思って」
麻衣が適当なことを言ってくるでスルーする
すると麻衣がフルダイブ機とソフトを持って帰って遊んで!というので、ありがたく貰わせてもらった。
その後、麻衣と麻衣の両親に帰る旨を伝えて家に帰った。
お読みくださった方はありがとうございます