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詩の箱

ジプシー

作者: 眞木 雅

優しくないねと

何度も言われながら

優しくあろうと

生きてきた


腹の奥が

熱く燃えるほど

怒る気持ちあっても


冷たい人ねと

何度も言われながら

あたたかくあろうと

生きてきた


頭の裏から

めくれあがるほど

嘆く叫びあっても


そうして得たのは

優しくない

冷たい代物で

あれは予言であったかと

ふと立ち止まる


私は一体どの道を

誰の足で歩いたというのだ


愚か者

私の声で響いた

誰をどれだけ傷つければ

これほど涙が出るのだろう


泣き止まぬ鏡

そっと撫でている


私はひとりである

言葉の持つ責任を

誰も取ってはくれないのだ


ならばここから解放の旅

つまり絶望することなかれ


歩くだけの足を持ち

息するための肺を膨らまし

ひとりぶん

膝を抱えることができる


全てに取り残されて

今夜紛れもなく

私はひとりである

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― 新着の感想 ―
[良い点] 立って半畳 寝て一畳 天下取っても 二合半 まさにそのような心境ですか? 男気が流れているように思いました。
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