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勇者召喚に巻き込まれた件について  作者: 真樹
第一章 勇者召喚に巻きこまれた件について
7/7

世界が変わるその瞬間までに7

凄く遅れました。すみません!


こんな駄文ですが、読んでくれたら嬉しいです。





「どうして・・・、どうして愛ちゃんを殺したの・・・。許さない、絶対に許さない。

許してたまるもんか!殺してやる。殺してやる!」


そこは、星天で晴天と言う不思議な場所だった。美しい星々が見えてるのに関わらず、

空は暗くなく曇り一つ無く太陽が出ていた。

その不思議な場所の一つの丘の上で1人の少女が、血塗れになって倒れている少女の横に

座り込み、叫んでいた。その叫んでいる少女の横には真っ赤な槍を持つ少年がいた。

その、真っ赤な槍を持つ少年は返り血を浴びていて、尚且つ槍の先端は血で濡れていた。


「どいて、そいつの留めを刺す。」


「近ずくな!、近いたら殺してやる!これ以上愛ちゃんを傷つけないでよ!」

紅く燃えている槍を手に持つ少年が、血塗れになって倒れている少女に近ずくと、倒れている少女の横で叫んでる少女の右手から突然現れたナイフを近ずく少年に突き付けた。


「・・・・・・・・・・どいて。」


「いやっ!、どうして⁉︎、どうして、こんな事になったの!、今まであんなに楽しく遊んで来たのに!愛ちゃん、しいちゃん、助けてよーーー!、ねぇ、どうすればいいの!?」

ナイフを突きつけている少女は、錯乱したかの様に叫び続ける。


「・・・・・・・・・・くそっ、俺が弱いからっ!」

錯乱してる少女をみて、紅い槍を持った少年は自分の無力感に打ちのめされ、待ってる槍を強く握りしめ呟いた。

その時、血塗れで倒れてる少女が立ち上がった。


「そうだよ、君は弱い。弱いからこうなってしまったんだ・・・・、実に無様な光景だよ。僕にあんな啖呵切ったくせに、全く詰まらないね。」

紅い槍を持った少年の方を向いて、血塗れの少女は立ち上がりながら実に詰まらそうに呟いた。立ち上がった少女の目は赤く染まっていて、目の中央には魔法陣よ様な物が映っていた。


「くそっ、間に合わなかったか。・・・もういい、もう一回殺すだけだ、愛ちゃんの為にも貴様をここで殺す!」

紅い槍を持った少年は血塗れの少女に紅く燃えてる槍を突きつけた。槍を突きつけた少年の目の奥には絶望と焦りと深い悲しみの感情が渦巻いていた。


「やめてっ!」

そんな睨み会う2人に割って入ってきた少女は槍を突きつけている少年のを睨みつけた。


「・・・どいて、かいり。」

槍を突きつけている少年は立ち塞がる少女に答えた。


「いや!、何で死んでいた愛ちゃんが立ち上がったかは知らない!でも、そんな事はどうでもいい!また、愛ちゃんとこれからもずっと一緒遊べるかもしないんだ!もう、愛ちゃんを傷つけないで!」


「かいり、そいつはもう・・・、いや何でも無い。」

立ち塞がる少女に向かって、何かを言おうとさたが、途中で目を背けやめてしまった。


そんな時だ、血塗れの少女が動きたした。

そして、

「甘い、甘い、甘い。そんなだから、君は彼女を傷つけてしまうんだよ・・・。こんな風にね。」


そう言った少女は、目の前にいる少女に右手に召喚した緑色の剣で刺した。


「かいりっ!」


突き刺された少女は腹から剣が突き抜けていてた。



「えっ、どうして・・・愛ちゃん。」

剣に刺された少女は血を吐きながら少年の前で倒れた。


「かいりっ!、おいっ、大丈夫か⁈」

倒れた少女に槍を持った少年は近ずき少女を支え直ぐに治療魔法を使った。

だが・・・


「くそっ、何でだ魔法が効か無い!」


「ゆったろ?、君は誰も救えない愚者だと。」

緑色の剣を揺らりと下に向けながら、近づいてくる少女は少年にゆっくりと言い聞かせる様に言葉を繋いで言った。


「うるさいっ、くそっ、何でだよ!。俺には誰も救えないのか?、そんなのは・・・」


「認めたく無いか?、笑えさせるね。やっぱり僕は君が嫌いだよ椎名君。」



「くそっ、嫌な夢を見た。」

ベットからぐったりと立ち上がると気分が悪そうなに呟いた。


「何か、嫌な予感がする。」



*************

登校してきたばかりの学生が歩いてる廊下で、学生の視線を集める少女がいた。

身長は女性の平均身長より高い・・・だいたい170前半だろうか。

背筋はピンと伸びていて、顔は凛とした小顔でそこら辺の女優には負けない位美しかった。

黒くて長い髪をポニーテールにしてるのも、彼女を美しさの一つの要因だろう。

そんな誰もが振り返る美少女に近づく者がいた。



「おっはよー!、海里〜!」

海里と呼ばれた少女は後ろから、ギュッと抱きつく者を感じ、直ぐに誰か察した。


「うわっ、ちょっと結菜、いきなり抱き着かないでっていつも言ってるでしょ!」


「ん~、ごめんね。でも、こんなに抱き心地がいい海里がいけないんだよ?」


「いみが分からない!、みんなが見てるし、恥ずかしいから早く離れて!」

海里の背中に顔を押し擦り付けてる結菜に海里は手で押し付けてくる顔を無理やり押し返した。


「痛い、痛いって海里ー!」


「知らない、恥ずかし思いをさせた罰。」

押し返した顔を海里はそのままアイアンクローをかました。


「ううっ、痛いって、海里~、ゴメンなさい。」


「分かればよろしい。」

ようやく観念したのか、結菜が謝ると海里はすぐ手を離した。

そうやってじゃれてると、二人は後ろから少し呆れた感じで声を掛けられた。


「二人供おはようー、朝から相変わらず元気だね。」


「ん?、おはようー、裕司君。・・・・裕司君も相変わらずだね。」

二人に話し掛けてきたのは、二人のクラスメイトで幼馴染の裕司であった。

返事をした、結菜が何故裕司に相変わらずと言ったかと言うと・・・・


「裕司先輩この人達は誰ですか?」


「裕司、早く行こう!」


「香奈ちゃん、二人供僕のクラスメイトで幼馴染だよ。あと、美香、腕引っ張んないで痛いから。」

裕司の両腕には、香奈と美香の二人の腕が絡み取られており、結菜からみれば両手に花だった。

裕司は身長が高く180前半で顔は優し気で整ったシャープな顔立ち・・・いわゆるイケメンって奴だ。

それだけでなく、性格も優しく正義感も強く、少し思い込みが強い事を抜けば欠点が無い男だ。

そんな男がモテナイ分けが無く、学校ではいわゆるハーレムを築いていた。

しかも、この男は無意識&鈍感のダブルコンビで未だにハーレムの女の子とは付き合っていない。


さらに・・・・・・・


「そうですか、この二人が裕司先輩の幼馴染だと言う海里先輩と結菜先輩。初めまして、海里先輩、結菜先輩・・よろしくお願いします。」

裕司に幼馴染だと言われた二人に香奈は頭を下げて挨拶をした。ハーレムの娘にしては礼儀正しいと一瞬思った二人だったが、頭を上げた彼女の目の奥に嫉妬が激しく蠢いていたのを感じて結局いつも通りかと

諦めた二人だった。


「よろしく。」

と海里が一言。関わりたくないのがまるわかりである。


「よろしくね!香奈さん。」

結菜は努めていつの通りに返した。


見て分かる通り裕司の幼馴染である海里と結菜はいつも裕司のハーレムに激しい嫉妬を買い、恨まれている。

そして、彼女等に激しい嫉妬を買っている理由は幼馴染だからって言う訳では無い・・・・・・


「ゴメン香奈ちゃん、美香、そろそろ教室近いし僕は結菜達と一緒に行くよ。」

二人の腕を優しくほどき、結菜と海里に近づく。


「えっ、先輩。」


「ちょっと、裕司!」


そう、彼は彼を慕っているハーレム(自覚なし)の娘達よりも幼馴染の彼女達を優先させる。

例えば、ハーレムの娘が一緒に帰ろと誘っても、彼女達と帰ると断られたり。

どっかに、みんなで(ハーレムメンバー)遊び行く約束していても途中に入って来た彼女達との約束を優先したりなど・・・・

彼が、ハーレムよりも幼馴染の方を優先しているせいで、幼馴染である彼女達はとばっちりを受けているのであった。

結菜、海里からしてみれば、先に約束あるならそっちを優先して欲しいし、予定が先に入っている事を伝えて欲しいものだと、常日頃思っているのだ。何度も伝えたが裕司は分かってくれなく二人は既に諦めていた。


「はぁ〜、またか。」

そう呟く海里に結菜は


「まぁ、まぁ、しょうがないって、裕司には何言っても通じないし、しょうがないよ。

ほらっ、そろそろ教室向おうー。何か注目集めてるし。」


唯でさえ、注目を浴びてる二人に、同じ位注目が集まる裕司が来たせいでありったけの視線と注目を集めってるこの状況に嫌気がさした二人は、さっさと教室に向かう事にした。


「ちょっと、二人共待ってよ!」

離れく二人に、小走りで走る裕司を香奈と美香は見ている事しか出来なかった。




**************



「おはよー!」

結菜は教室に入ると、クラスメイトの皆に挨拶をした。そんな元気な結菜にクラスの皆も元気良く返事をしてくれた。


「おはよー、今日も元気だね。」


「おはよう、新河さん。」


「結菜ー、おはよー。」





そんな元気な挨拶に満足した結菜は、いつも座ってる席に、(教室と言っても、公立にあるような机と椅子に1人ずつ座って行く様なのでは無く。どちらかと言うと大学の様な一つの黒板を囲む様に長い机が並んでいる教室)

海里と裕司と一緒に向かうと・・・


その席には先に先客がいた。

見た感じ、身長は裕司より低い170前半に加え、少し長めの黒髪、目が鋭く顔立ちが整っているが、何よりも彼の存在感を高めているのは、彼の右眼に付いてる黒い眼帯である。そんな彼は席で、肩肘を付きながら窓の方を見てため息をついていた。


「はぁー。」


「おっはよー!伸二!。ため息何かついてどうしたの?」


「あー、結菜か、おはよう。ちょっと、疲れてな・・・・・。」

結菜の元気な挨拶に、疲れた様子を見せながら伸二は隣の椅子に置いていたバックを退かしながら返事した。


「へー、またあのバイト?」

結菜は伸二がバックを退かした椅子に座りながら聞いた。結菜の隣に海里、裕司と座っていく。


「まぁな、少し立て込んで仕事が入ってな、体力的にはまだ余裕なんだが、これからの仕事量を考えると、少し憂鬱になってな。」


「ふーん、相変わらず大変だね。」


「まぁな、それより・・・。結菜は、昨日どうだったんだ?」

軽く話題を逸らす様に、伸二は結菜に気になっていた事を聞いた。


「えっ、ちょっと伸二!」

聞かれた結菜は少し焦る様に、伸二を咎める。

「えっ、何?結菜昨日何かあったの?」

少し焦る結菜に、海里が気になったのか話しに混ざってきた。


「えっ、別に何も無いよ。ねっ、伸二。」

そんな海里に、結菜は伸二に話しを合わせろと睨みながら、答え。


「へー、海里は知らなかったんだー。」

そんな、結菜を無視して伸二はニヤリとわらいながら答えると、


「結菜は昨日、お見合いに行って来たらしいーぜ。しかも、その様子だと何かあったみたいだな〜。」

動揺を隠そうとしている結菜に、ニヤニヤしながら答える。


「えっ、お見合い?。ど〜いう〜ことかな〜結菜。」


「えっとね、はい・・その、伸二の言う通りです・・・。お見合いに行かされました。」

海里の怒気の混ざった返事に、結菜は怯えながら答えると。


「はぁー?、行かされたって、ゆい、どう言う事?この間ので、もうお見合い無くなったんじゃないの?てか、何、なんで相談してくれ無かったの?なんでも、相談するって言ってくれたよね?

ねぇ、ゆい・・・・・・どうゆうこと?怒らないからさっさと吐きな。」


「えっとね、ちょっと落ち着いて海里。お見合いに行ったにはいったんだけど、お見合いはしなかったの。」

結菜は海里の怒りを収め様と、昨日の事をゆっくり説明しようと話し始めた。


「お見合いの相手とは、合わなかったの?」


「えっ〜と、一応会ったかな?」

海里の疑問に結菜は昨日の事を思い出しつつ、疑問で答えた。


「どーゆ、こと!!」


「あ〜、んー、何かね。お互いに、お見合いの相手と知らずに知り合ってて、別れた後にお見合いの相手って知ったの。本当は、普通にお見合いをする予定だったんだけど、いろいろあってね、お見合い自体は無くなったけど、顔合わせはしたみたいな?」

昨日の事を思い出しつつ、皆に説明した。


「へぇー、因みに出会った彼は結菜がお見合いの相手って知ってたの?」

そこで、先程まで大人しく話しを聞いていた伸二がここぞっとばかりに結菜に問いただした。


「いやー、それが彼はまず自分がお見合いをする事も知らなかったらしいんだよね。」

伸二の問いに答えながら、結菜はため息を吐きながら答えた。


「へぇー、それはまた何で?」


「彩香さん曰く、彼はお見合いの件を知れば速攻で逃げますから、彼が逃げに入れば捕まえるのは酷く困難です。って、言ってたの。お見合いとか嫌いらしいの、彼は。」


「へぇー、彩香さんでも捕まえるのが困難?。一度会ってみてぇーな。」

伸二は、結菜の彩香さんでも捕まえるのが困難な若い男に興味を持つと同時に彩香さんにそこまで言わせられる男に嫌な予感を感じていた。何か、変な事に巻き込まれる予感に。


「それで、その彼はどうだったの?」

伸二の問いが終わると、すぐに海里も気になってた事を結菜に聞いた。



「・・・・優しくて、恰好よかった。」

すると、結菜は少し頰を赤く染めて答えた。


「へぇー、それは一回会ってみないとね。」

そんな、結菜の表情を見て海里はその男と一度対面すると誓った。


「それで、彼の名前は?」

そんな、結菜と海里と伸二の会話を大人しく聞いていた裕二は真剣な目で結菜に彼の名前を聞いてきた。


「そーだよ、名前は何て言うの?」


「確かに、名前は何て言うんだ?」

裕二の質問に、海里と伸二も気になって結菜に問いた。


「彼の、名前は・・・しい」


「失礼、今結菜さんはいるかしら?」

結菜が椎名の名前を出そうとした時、ちょうど教室の入り口から結菜を呼ぶ声が聞こえた。



ここから、全てが始まる。

結菜が、椎名に出会ったことが

必然か偶然か

不幸か幸福か

絶望か希望か

失敗か成功か


黒川椎名と出会った事で、新河結菜の物語が動き出す。















次号


世界が変わるその瞬間まで8


やっと、異世界転移です!

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