世界が変わるその瞬間まで 5
凄く遅れました・・・、ちょっと骨を折って
入院してました・はい言い訳ですね。
また、登録してくれた方が六人もいるとは
感激感謝お礼祭りです。
少し歩くと高層ビルの裏の路地に黒い車が置かれてあった。
「では、お嬢様はこちらにお座りください。」
綾香はそう、言って後部座席の右側の扉を開いた。
「ありがとう、綾香さん。」
「椎名様は、助手席でよろしいでしょうか?」
「はい、構いません。」
「ありがとうございます。では、お先に入っていただけますでしょうか、
部下に指示を伝え様と思うので。」
「分かりました。」
部下ってのは、先程の黒服の人達なのかな?
まぁ、綾香さんに聞けばいいか。
それにしても、この車・・・・凄いな、何重の結界が重なれてる。
一つ一つが凄い霊気の量が練りこまれてるな、これから戦争でも行くのかと疑問の思うよ。
全く、これも全部彼女のためなのか・・・・。
世界で三人目の最上級クラスの神の加護保持者か・・って事は、
彼女は「最重要危険人物指定ランク」のトップランクであるSランクが与えられる事になるだろう。
そうなると、彼女にとってこの世界は生きづらいだろうな。
まぁ、本当に彼女が加護保持者ならばの話だけど。
そうでない事を祈ろう。
「椎名様、出発してもよろしいでしょうか?」
「あっ、済みません。直ぐに中に入ります。」
考え事をしていたら、用事が済んだのか綾香さんに声を掛けられてしまった。
「ちょっと待ってください、今シートベルトしますので。」
車に乗って、シートベルトを付けた。
「では、出発しますね。」
「はい。」
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ふー、どうやって話をきり出していこうかな。
この人相手だと緊張しちゃうなー、やっぱ苦手だ。
でも、話は聞かなきゃだし・・・。
あぁ、もうめんどくさい。
やっぱ、今日は災厄日だ!
「椎名様、聞きたいことがあるのでしょう?」
「えっ、あっ、はいあります。・・・ふー、では幾つか質問させて頂き・・ま、何ですか綾香さん、いきなり苦笑なんかして。」
「いえ、まだ緊張すると大きく呼吸を取る癖が治っていないみたいだなと思いまして。
少し懐かしい気持ちになりました。気を悪くしましたか?」
「・・・はぁ、もう・・・、別に大丈夫ですよ。(本当・本当に・・・、苦手だこの人)・・・しかし、彼女に聞かせてよろしいのでしょうか?、彼女はこちらの事に関してはド素人の様に見えますが・・・・」
そう言って、窓をぼーっと見つめてる彼女を
ちらっと見て聞くと。
「構いませんよ、後ろに聞こえ無い様に 結界を貼ってますから。」
「いつのまに・・・(流石だ、俺に気付かれずに防音の結界を貼ったか・・・、やっぱり、こと霊術に関しては彼女にはまだ勝てないか・・・)、流石ですね。」
「まぁ、弟子の貴方に気づかれたら師匠失格でしょ?椎名君。」
「まぁ、その通り何ですけど・・・、やっぱり師匠だからと言って悔しいのは悔しいですよ。」
「やっぱり、弟子と言うのはいつまで経っても可愛いものですね。」
意味が分からん、相変わらずマイペースな方だ・・、このままじゃ話が逸れてしまうな。
「綾香さん、話しを戻します。・・・・・聞きたいことが幾つかあります。よろしいでしょうか?」
「ええ、答えられる限り答えましょう・・・。」
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「他に何か聞きたい事ありますか?」
「いえ、この位で十分です。ありがとうございます・・・・、では、ここら辺で降ろしてもらえますか?・・残業が出来たので。」
「構いませんなら、そこの交差点過ぎた
辺りで停めますので少々お待ち下さい。」
だいたいの事は聞いから、後はこれからみんなを集めて会議を開くか・・・まだ七時だか
ら生徒会も残ってるな、よしこれなら明日までには整いそうだ。・・・・・・残業代でるかなー、流石に疲れた。
「椎名様、着きました。」
ん、椎名様?、あー結界解いたのか。
また気付けなかった・・・・・へこむな。
さっさと、車出るか。
「ありがとうございます。・・・・・あっ、
そうだ結菜さん明日、これからについて明日、学校で説明するから休まない様にお願い。」
「えっ、は、はい。・・・・あっあの、今日は本当にありがとうございます。話しについて行けずよく分からない状況でしたが、お見合いをせずに済みました。あっあと、よろしければお名前をお聞きしても宜しいですか?」
少し緊張しているのか、目を合わせたり、離したりしながら、ソワソワと上目づかいで聞いてくる。
「・・・・(なんだこの可愛い生き物・・・、それにしても本当にこれは師匠の娘なのか、似てない。いや、そんな事は失礼か・・、いやそれにしても。)えーと、うんいいよ。僕の名前は黒川椎名です、よろしく。」
「黒川椎名様・・・、ありがとうございます。これからよろしくお願いします。」
「うん、んじゃまた明日、学校で。」
「はい!、また明日」
そう言うと、椎名はドアから離れて歩いていった。
「では、お嬢様出発しますよ。」
「うん、お願い。」
「そういやお嬢様、椎名様はどうでした?」
「どうって?」
「男性としてです。」
「へっ、うっうんー。格好いいと思うよ。」
顔を赤く染めて、答えたのを綾香が確認すると
「それなら良かったです。お見合い、したかいがありましたもっとも、彼はお見合いだと気づいてませんが。」
「えっ、えーーーーー!」
「あっ、それと彼とは今日からお嬢様の婚約者となります。」
「ーーーー!!!」
次回
プロローグ
世界が変わるその瞬間まで 6
「・・・クソっ、キャンセルされた!」
「えっ、何この光に魔法陣見たいのは・・」
「結菜から離れろ‼︎」
「あちゃー、こりゃ手遅れですよ」