世界の変わるその瞬間まで 1
そこは、金色に埋め尽くされた部屋だった。
全てが金色の壁で、壁を良く見ると文字が描かれており、それが金色の光を放っているのが分かる。
そんな幻想的な光景に迂闊にもつい見入ってしまった。
だから、目の前で片膝をつき頭を下げている金髪の少女に気づかなかった・・・・・
と言う事にして周りを無視して周りの光に目を奪われる振りをしながら現実逃避をしていた。
だが、現実と言う物は常に不平等で厳しいものである。
それは、勿論少年にも当て嵌まる事である。
しかし、現実逃避は無理やりその少女の一言で連れ戻されることになった。
「お待ちしておりました、勇者様。」
目の前で、片膝をついて頭を下げていた少女が頭を上げ話した始めた。
少女は非常に美しかった、身長は160cm位だろうか、顔は小さく片膝をついている状態でも
はっきり分かるプロモーションと非常に魅力的な女性だと分かる。
そんな、少女を見て少年は
「嘘だろ・・・・・」
何で、こんな事になったんだと呟いてしまった。
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ことの始まりは、この召喚の約22時間前に遡り。
一人の少年と一人の少女の出会いから始まる
次回予告
「あなたは・・・・・?」
「俺か?、俺は・・・・・」
次回、その世界が変わるその瞬間まで2