#1 浮かれてた…
「対怪物用特別能力開発軍、通称SADAM。そこにはいってほしいんだ。いやぁ、こんなすんなりOKしてくれるとはなぁ~」
「俺はっそんなことっ聞いてっ痛い痛い痛いよちょっひきずるな!」
こんなところでこんちは。俺は斉藤健太。
どこにでもいそうな16歳高2の男だぜ☆
なぜ引きずられているのかというと…
≪回想突入≫
「あーだりぃ。早く帰って寝よっ」
俺が帰ろうとして下駄箱を開けると…
「手紙__あ、まさかのラブレターとか?…ないな」
そう思って手紙を開けてみたら!
【健太君へ
お願いしたいことがあります。放課後、学校の屋上にきてください。
進藤奈菜より】
「なになに……進藤…奈菜……だってぇえ!?」
進藤奈菜といえば…文武両道・才色兼備・料理もできて性格もいい…という完璧な学校のマドンナ。
その、その進藤奈菜が俺に、ラ、
「ラブレター!?」
つい大声をだしてしまった。しかしこれは大声をだしていいレベルだ。と勝手に決め付ける。
「ついに…ついに…いつも平均な俺!普通で目立たない俺が、日の目を見る日がやってきたぁあ!」
一人小躍りして…そして
「屋上にいかないと」
はっと気づき、半ば浮かれながら屋上に行った。