ep5学園
「春の息吹を感じます麗らかな本日、わたくしどもは希望に胸をときめかせ、この学園の門をくぐりました。春の精霊プリーヴァ様の祝福に包まれ、この学び舎に入学できましたことを、心より嬉しく思っております。わたくしども新入生のために、このような素晴らしい式典を開いてくださいましたこと、誠にありがとうございます。
皆さまもご存じかと存じますが、わたくしは第一王女という立場におります。しかし、この学園の校訓である「平等」の精神に基づき、皆さまと分け隔てなく、同じ学友として過ごせますことを願っております。
これから始まる学園生活では、素晴らしいお友達とともに、勉学に励むことはもちろん、民の上に立つものとしての責任と自覚を持ち、常に向上心を持って努力することを誓います。
未熟なわたくしどもではございますが、これからご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
この学園で、先生方や先輩方、そしてお友達とともに成長できますことを、楽しみにしております。
以上をもちまして、新入生代表の挨拶とさせていただきます。」
原稿の内容は、かあさまと、リュカ、イリサと一生懸命考えた。礼をして壇上から降りて席についた。くっそ緊張した〜。私、こんな人前に立つなんて前世でもしたことなかったのに、心臓飛び出そう。その後のことは緊張でバクバクしてる心臓のせいで覚えてなかった。気づいたら、教室に向かう途中だった。イリサに挨拶どうだったか、小声で聞いてみた。
「良かったですよ。声もはっきりしてましたし、背筋も伸びて自信ありげに見えましたから。」
「よかった。」
「ほら、教室付きましたよ。」
「うん。」
教室に入った瞬間、先生が
「それぞれ、好きな席について。」
と言った。私は、目立ちにくい、真ん中の列の、中心より、少し右に座った。誰かが隣りに座った。座ってきたのは、灰色の髪、ブラウンの瞳を持つ、お人形さんみたいな娘だった。私は、見惚れてしまい、じーっと見てた。
「シャーニャさん!前を向いて下さい!」
そう先生が言った。
「はい!」
「では、自己紹介から始めます。このSクラスの担任となった、シプリラ・レゲェメントといいます。教科は礼儀作法を担当しています。7年間よろしくお願いいたします。では、名前を呼ばれた方から、その場に立って自己紹介をお願いします。フリーチェ」
「はい!皆様はじめまして、ただいまご紹介に預かりました。エグァイバール子爵家が長男、フリーチェ・エグァイバールと申します。」
その後、何人かが自己紹介をして、私の番になった。
「シャーニャ」
「はい!皆様はじめまして、ただいまご紹介に預かりました。アウトル王国第1王女シャーニャ・レ・アウトルと申します。皆様とただの学友として関われることを切に願っております。以後お見知りおきを。」
「シーラ」
「は、はい!」
そう言って立ったのは隣の席のあの娘だった
「た、ただいまご紹介に預かりました。エスペランサ公爵家が長女、シーラ・エスペランサと申します。い、以後お見知りおきを。」
彼女が、話しだした途端、クラスの中で、ささやき声と、クスクスという笑い声が聞こえた。彼女は、それに、怯えているようだった。もしかしたら、学園は、平等とは言い難いのかもしれない。まぁ、私は、魔道具の研究と、伝手づくりのために来ただけだから、いいけど。その後、また、何人かが自己紹介をして、終わった。Sクラスは、52人の生徒がいるようだった。
「今日は、ここまでです。では、明々後日から授業が始まるので、事前に教室の場所を確認しておくように。」
「「はい」」
私は、イリサと共に教室を出て、寮に向かった。夕飯は、寮の食堂で食べる。今日のメニューは、コカトリスのステーキだった。これが、めっちゃ美味くって、もう、イリサに見られてなかったらマナーなんてどうでも良かったね。さっすが王立学園だわ。でもね、ご飯食べづらかった。なんでかって?他の令嬢が、纏わりついてくんのよ。私は基本的に、2人までとしか、同時に話せないの!元陰キャですから!私は聖徳太子かって叫びたくなった。王女って言ったって、名ばかりなのに、、。でもあのシーラさんの話を聞けた。何でも、シーラさんと話すのは良くないらしい。理由としては、顔に大きな火傷があるから。だから、あの娘はビクビクしてたんだ。でもまあ、この情報をくれたご令嬢とは、友だちになれないかな?多分、前世の私のことも馬鹿にするんだろうし。前世の私は、全身に大火傷があって、あの二人以外の友達はできたことがない。だから、人の悪口をする人とは、仲良くできない。そのあと、部屋に帰って、風呂に入った。出たら、パソコンの魔法陣が光ってたから、急いで開いた。
サニー [やっほ〜。写ってる?これでいいのかな?もしも~し]
フィーレ[姉さま?いる?]
私 [見えてるよ〜!]
ユノ二 [シャシャ姉。私達は可愛い?]
私 [当たり前に可愛いよ?]
私達は、イリサに止められるまで、話した。




