ep2弟
私は男の言い放った言葉に驚いていた。弟が生まれたと聞いて、リュカと、妹2人と、サリー様のお部屋に向かった。ついてすぐ、男が入ってきた。赤い瞳と、黒髪の男だ。その男は、リュカを突き飛ばし、私達を失敗作といった。あのかあさまの美貌を受け継いでいる私に向かって。それに加え弟を王宮に連れ去るとか言いやがった。私が文句でも言おうかと、口を開こうとしたその時、
「陛下。陛下でもそれは聞けません。この子は、この離宮で、姫とともに育てます。この子をそちらに引き渡すのは、学園を、卒業してから、です。」
「だめだ。失敗作共といては王の品位が損なわれる。お前は王子を産んだ。よって正王妃とする。それに伴い、今後はパーティーなどにも出席させるからな。そこの失敗作共の王位継承権は、王子の次とする。」
「そんな。せめて名前だけでも。」
「名だけなら良いが、付け上がるなよ。」
そう、サリー様が言って、その男は部屋をあとにした。多分あの男は私達の父親だろう。そう考え込んでいると、ユノニがサリー様に話しかけた。
「サリー様。大丈夫ですか?お休みになって下さい。」
「ええ。ありがとう。ユノニちゃん。あの子の名前決めてあげないと。」
「ママ、だいじょーぶ?」
「大丈夫よ。サニー。」
「サリー様。父上は私達のことがお嫌いなのですか?」
「シャシャちゃん。それは、、」
言いにくそうな顔をした。悪い質問をしてしまったかもしれない。なんだか、空気が悪くなった。ドウシヨウ。
「な、名前はなんというのですか?」
そういったのは、ユノニだった。
「そうね。フィレーイ。あの子をフィーレって呼んであげましょう。仲良くしてあげてね。」
「「「はい!」」」
そう言い終わったあと、サリー様は、眠ってしまった。
・・・
私は、内心怒っていた。私の大事な姉と妹に、暴言をはかれたからだ。シャシャ姉が空気を悪くしたので、急いで取り繕った。サリー様が眠ってから、私達は、子ども部屋に戻った。私は、ポツリと呟いた。
「あのクソジジイどうしてくれようか。」
その言葉に反応したのか、シャシャ姉とサニーが
「「ほんとそれどうする!」」
と言った。今までとは違う言葉遣いに驚いたのもつかの間、シャシャ姉が言った。
「もしかして、ユノニたちも転生者!?」
「「え!」」
「前世の名前は?」
私がそう聞くと、
「私は、河合 結衣」
そうシャシャ姉が言った。次に私が答えた。
「私は、森岡愛莉」
「私は神谷咲希」
「「「・・・」」」
暫く沈黙が続いた。
「どこに住んでた?」
最初に口を開いたのは、サニーだった。私は答えた。
「私は、ひまわりの丘っていう養護施設にいた。」
「「え、私も。」」
「え、じゃあ。結衣と、咲希ってこと?」
「そういうこと。」
「やった!」
私達は、お互いの方を抱き合って喜んだ。あの日の地震で、離れ離れになったと思っていたニ人と再開できたのだから。
・・・
私は、今、姉ニ人と抱き合ってる。ニ人が私の幼馴染だとわかったからだ。でも、問題がある。
「んで、あのクソ親父をどうする?私は、ママを幸せにしたいから、あいつが邪魔。」
「私もかあさまの笑顔を守る。」
「私も、母上の笑い声を守る。」
みんなの意見は一致しているみたいだ。シャシャ姉が
「多分父ちゃんは、フィーレを自分の跡継ぎにするんでしょ。だったら...」
「私達がいい王子、王様にすればいいんだ。」
シャシャ姉にかぶさるようにユノ姉が言った。
「でもフィーレは王宮で暮らすんでしょ。どうするか、、、」
・・・
私達は、弟育成計画を計画した。最初に私が口を開いた。
「だいたい転生モノって、チート能力あるくね?」
「確かに!」
私にユノニが賛同した。
「じゃあオープンステータス?」
サニーが実験的に口にした。
私 「なんかあった?」
サニー「いや何も。」
ユノニ「そっか。何か表示されるようじゃ、私には見えないしな。」
コンコン
扉が叩かれた。私達は顔を見合わせて頷いた。
「どーぞ。」
私がノックに返事をした。
「かあさま!」
「シャシャ!大丈夫だった?あの男にひどいことされてない?」
「うん!ただ、失敗作って言われた。こんなにも私達はかわいいのに!」
「そう。ごめんね。」
「そうだ!かあさま!かあさまは魔法使えるの?」
「ええ!みんな、6歳になったら教会でスキルの顕現がされるのよ。そしたら魔法が使えるようになるの。シャシャは明後日ね。」
「うん!」
・・・
スキル顕現の日が来た。
朝早くから、私の周りはドタバタしてた。私も、眠い目なんとか開けて、なされるがままに身支度を整えていた。そうして、意識もはっきりしないまま、馬車に乗せられ、教会まで行った。
基本的には、1ヶ月後以内に更新する予定です。
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