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あなたは死ぬ必要がない  作者: 盛 奨
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08

 今度はメイナが八九の足を踏んでしまったらしい。八九は足を拾い上げるようにしてうずくまると、怪我を負った子供のように、うなっていた。

「まるで俺が元の俺に戻っちまったようだ」

 シオは、示唆渋りにこの世界に返ってきたような感覚になっていた。彼が、このような城谷なったのは一概にしてドーピングのおかげであるというのは八九とメイナだけの秘密と鳴っていた。しかしこうまでしなければ、シオは彼らとは話ができないような状態になっている。

「用件を…… 君に言おう、選ばれし者の代那 シオ君」

 彼はとりなおすようにしてネクタイをよれていていあ常態から元の状態に戻していた。そしてしっかりと祖の目でシオの姿を捉えたように、見据えると、すこしばかり、彼は深呼吸をして彼にその真実を、この今の世界状態について、そしてこの世界の真理、そして、これから彼がたどるだろう彼の人生、運命について彼は話し始めた。

「君は今の世界がどうなっているかわかっているかい?」

 八九という男はいかにも、前置きを語るようにして話していた。

「いいえ、僕はこのときまで、死んでいるように生きていましたから」

 シオは無感情にして今までの家庭を話した。そして彼は、その目がだんだんと光が失っている。それまで彼は、たまにではあるが、正気のような状態になっていたりはしていた。しかしそれは短期間で、そのような眠りの状態からさめると、またすぐに、冬眠をするようにして眠っていくのである。ここまでの状態でこの世界の情報を得るのは誰にも出来る芸当ではない。まったくとして情報が頭に入らないような期間を何日にもわかって味わってきたのだ。

 だからか、シオの精神年齢は、外見とは違い、すこしばかり若いものであった。入院したときの年齢が19歳。それから彼は、いままでずっと外を眺めているような生活を送ってきたため、必然的に、精神年齢は全くと変わらないものになっていた。普通ならば、就職活動、そして大学や、社会人になったり、新たに門出を迎えた人間が多い。しかし彼にはそんな”普通”の生活を送ることは、”怪死病”によって歩むことは無かった。それが彼にとっては、後悔でもあったが、しかし、いままでのような自力で物事が考えれなくなってしまった状態に陥ってしまったら、後悔さえも考え付くことはできないだろう。それが今までの彼の状態であった。

それが彼の状態だったからとして、これから刻一刻と、治療法も見つからない入院生活を続けるのは、どうしても彼にとってのこれからの人生であった。彼には嘆くという感情すらも、見出せることも無く、病気によって考えることさえもできなかった。

 しかしシオは、このような状態に陥っているにも関わらず、八九達という存在が、ここに来てしまっているという状態において、わずかながらに、かすかな期待がシオの心の中にめばえつつあった。シオは、この病院から身動きがとれないという上体であったため、ここから出たいという一つの、あきらめていた事柄にたいして、八九、彼らがきたことによりちいさな光へと変わっていた。

 ここにして、地球最後の日が近いというこのような世界情勢にて、シオの心の中には希望が生まれていた。

 そしてシオは、ここにして大きな決断を決める。

「よし、ここはこの俺からの老婆心というものから教えてやろう。世界はいま、混沌の真っ只中である。それを象徴するのが、この月の異常行動。そして能力者というわけのわからない戦闘手段を持った連中だ」

「月がこちらに向かっているという情報は、テレビなどで仕入れたことでしょう。能力者とは、アニメなどに出てくる、架空の概念を用いて戦うような連中のことです」

 メイナは、親切にシオに教えていた。しかしシオにとってそんなことはどうでもよかった。ここから出られるというのならば、彼らのどのような要求にでもこたえようとそんなことを頭の中で思いついていた。しかし同時に自分には何ができるのだろうかという考えも浮かんでいた。しかし、何がなんでもこのような強制施設からは、、速く出たかった。

「この世界が混沌しているとか、前置きはどうだっていいんです」シオは、にらむようにして彼らに投げかけていた。そして話の続きをはじめる。「しかしあなたたちは、僕に何が用事があってここにきたのでしょう? 速くその中身を教えてください」

 いかにも自分が、何かをしっているようにして、そのようなうわべだけを掬ったようなことばを返していた。ここに、病院にくるまでのシオの慎重な性格からしたら、考えられないような行動である。しかし長い入院生活によって、彼の性格は、目覚めたばかりである。なのでいかにもぐちゃぐちゃで、メリハリのないものだと、シオは自分の発した言葉からそのようなことを考え付いていた。

「いいだろう、人の親切をぞんざいに扱うとは、お前には撥が当たるだろうな」

「八九先生、しかし、ここで彼がこう切り出したのにも、シオ君の境遇を考えれば、用意にお思いつくものだと私はそう考えます」

 八九はメイナのそのような反論に、少しだけ、考えるようなしぐさをして、こういった。

「しかし、わたしはお前がいけすかない」

 はっきりと自分の不快感をあらわにしている八九にたいして、シオは彼のことなどどうでもよくなっていた。ここに入院するまでのシオならば、このような扱いをするような人間ではなかったと、彼は思いついている。しかし彼がkじょこまでして変わってしまったのは、どうしようもないことであると、重い類多。ここにいれば、とんでもないようなストレスがあるのだ。それをあのような植物状態で、自分の考えが津輪割らないようなじょうたいになっていたのだ。だから自分がこのような非常な人間になっているのはどうしようもないことだと、シオは考え付いた。

「いいだろう、お前は人類救済のその立役者となってもらう」

「そうです、あのつきから、せめて来るなぞの生命体をあなたが乗り物に乗って倒すということです」

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