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12話
しばらくメイナと共に、エレベータを降りていた。その大きな地下の情報はいままで普通に生きていた僕にはまったくと、それもそんな都市伝説も聞いたことがなかったのだ。だからか、いったいどんな経緯で作られていたのか聞いたときには僕という人間は、日本は世界でも取るつもりなのかと考えていた。しかしここまでの建設費用は準備が、それも何世代も先のような施設を作ったのはどれほどのお金がかかったのだろうか。いいや考えただけでもわけがわからない話であった。そしてそれを実際に目にしてしまった僕からすると、さらにわけのわからないような話であった。やるだけやるというよりか、ここにいて、このような設置物を見て僕という存在はほんとうに必要なのか、そして何が僕にできることなのか考えている。まあ思いつかなかった。とくに特技があるわけでもなかった。考え方はまあ普通の人間とはすこしばかり違う人間であるとはまあこれまでの人生を生きてきて身を切るようにしてわかっているつもりである。それだけやっても、まあだからこのような施設につれてこられただけでも、彼らの、八九そしてメイナの考えていることが、そしてこの施設のトップの人間の意図がまったくと推察することができないのだ。
そして僕達は、メイナと僕は、ついに最上階へとついた。彼女は、いつものように、いつもここに足を踏み入れているようにして、エレベーターから降りると、エレベーターの目の前にあった扉へと僕を案内した。なんほか、それも普通の学校の廊下のサイズくらいの距離を歩いて、彼女はその降りた先にあったドアへと歩いていった。そして彼女はカードキーをドアのよこにあったスライスすることろへと、カードを通した。そしてよくわからない語源と(どのような国の言語かは僕にはわからなかった)が聞こえる。たぶんだけれど意味的にはようこそとかそんな雰囲気を醸し出していた。そしてドアは開き、僕に地下室特有の煙がブワッと襲ってきた。すこしだけビビッてしまった僕は目をあわててつぶり、目を両腕で隠すようにする。
その先に広がっていたのは、黒い部屋であった。しかしその黒い部屋を照らそうとしている大きなメインモニターに僕は目が慣れないでいた。僕の登場を待っていたのか一人の男性が、この部屋を興味深そうにキョロキョロしていた僕に話しかけた。
「ようこそ『対月勢力地球防衛機構日本第七支部宮崎防衛所』へ。代那 シオ君」
僕の名前を知っていたのか、一人の男性が、それもよくあるような中年の声をしている男性が僕を招いていた。そしてその部屋で、モニターを見て光るキーボードであれこれしていた人間たち、だいたいは女性であった。とにかくそれらの人間が僕をちらっと見ていた。5人くらいであった。しかし彼らは彼女らは、すぐに自分の受け持っている仕事へとむかう。
「あなたは?」
その男性は、とても映画で出てきそうな中年の軍人のそのままのモデルのような人であった。それをよく表していたのが真ん中の額から左目をとおり、そして頬までに伸びている大きな傷跡であった。髭は髪とどうかしているように顔全体を覆っていた。体格は、筋肉がよく付いており、慎重は170センチある僕の一回りにも、二周りにも大きな体格である。
ここまで模範的な軍人にあったことはなく、まるでここがとある映画のセットであるかと勘違いしてしまいそうなくらいによくできていた。誰もがここに来れば絶対的に同じような感想が出てくるだろう。
「ここ対月勢力地球防衛機構日本第七支部宮崎防衛所の館長を務めている、火季かき 源欣げんきんである」
男はここの王であるかのように盛大に答えていた。彼の接待的な存在感は、まるでどのような不偏も跳ね返してしまいそうなそんな圧倒的なオーラがあった。そして眼光はなにかを見据えておりながら、とんでもないような経験を積んできたかのような眼差しであった。このような人間がこうして指揮をとっているかと思えば、それなりの人間たちであるなとぼくはそう思っている。
「こうして、シオ君、君をここに連れてきたのは、君は世界を救ってもらう」
「八九さんから聞きました、具体的には僕はどうするのでしょうか?」
僕はいままで聞いてきたことをある程度思い出していた。しかし、そこまで覚えていたかというと、そこまで、それこそ何をこれからするのかは、全くといっていいほど、それもすずめの涙もないような、内容を彼らから教えて貰っていたのである。なんでこのような人物たちに僕は付いてきたのだろうかと自己嫌悪に陥ってしまいそうだ。
しかしそれを遮るようにしてカキさんは言った。
「君には、あるエクステリアという人型兵器の機体に乗ってもらう」
まるでロボットアニメのような展開に、僕は警告を鳴らしていた。そうだコレは家事なのである。まるで飛び火をしてしまったのか、僕のこれまでの人生は全て附箋でもなく、そしてまたなにも無かったのだろうなと僕は、無意味なこれまでの人生を振り返って、そして彼がカキさんの言っていることに驚いていた。
「え、僕が乗るんですか?」
正直僕という人間は、エクステリアがどのような乗り物なのか全くと分からなかった。いいや名前とある程度の外見は先ほどの資料をチラッとみたので、(新聞である)ある程度のことは分かっているつもりであるが、しかし僕のような人間が、それもこのようないままで病院で3年間も寝ていた人間が、いきなりおいおいとロボットに乗って月の勢力を倒してくれと頼まれても、それはまあ驚くものだろう。そして同時にこのような足が不自由な人間に(今はそこそこ便利な機械性の足がある)こなせるのだろうかという魂胆だ。
「そうだ、正直に言ってしまえば時間はあまり無い。しかし君ならやってくれると信じている」
しかしそんなことを言ってもらえても、僕のような人間ではなく、もっと出来るような人間がいるだろうと僕はそう考えるのだが……
「わざわざ僕を使うのではなく、僕以外の人間がやればいい話なのでは?」
僕はまるで空気がよめない人間のように、はっきりといっていた。しかしここまできて、ましてやこのような機械の足をプレゼントされたにも関わらず、僕という人間は、ここまではっきり言えるという、なんともまあ恩知らずな人間だとは、言った後にとてつもなく後悔していた。




