私ともう一人の転生者?
10月16に編集しました。
ホーマ ウォター → ホーマ ウォーター
「俺は…名前はない。しかし、自我はある。」
え、ああうん。で、あなた誰?
「リアクション薄くない?もうちょっと驚けよ。怪しがれよ!」
そんなこと言われても…。あなたが話聞けって怒鳴ったんだよ?魔法が使えるって教えてくれた時点で怪しむのは失礼だと思うし、逆に感謝してる。もっと他の魔法についても教えてほしいな。
ここは忘れずに上目遣い。
「いや、感謝だなんて、照れるなあ。じゃなくてっ、もうちょっと質問することないの?」
だから、ほかの魔法はどうやって使うか教えてほしいって言ってるじゃん。
「はあ、俺に関しての質問とかは?」
わかったよ。あなたはどうして私の頭の中にいるんですか?
「そうそれ!それが聞きたかったの。なぜ俺が君の頭の中にいるのかというと…」
結構、興味深い話の内容だった。私が転生する前に話は戻る。
私が死ぬちょっと前、犬を拾おうとした。そこにトラックが突っ込んできて犬と私もろとも死んでしまったのだが、その時その犬の魂と私の魂が混ざって自我が二つになったとのこと。異世界に転生したのもこの話が関わってきそうだがそんなことより、
「なんで俺も異世界人、いや異世界犬?のはずなのに魔法の存在を知っていたかが気になったんだろう?」
そうそれ!マジでズルいわ。
「俺もよく分かんないんだわ。気づいたら知ってた?みたいな。」
うんくさ。じゃあ前世の記憶とかあんの?
「それも曖昧で…」
うんくさ。
「仕方ないだろう!」
でもまあ分からないことばっか考えててもしょうがないしね。
「なあ、そこでお願いがあるんだが。」
何?
「俺が魔法を教えてあげる代わりに、俺に名前をつけてくれ。」
お安い御用だけど。てか魔法教えてくれんの?やったー!じゃあ名前は…魔法が使えるから…
ホーマ ウォーター でどう?
「ん、ありがとう」
よろしく、ホーマ!こうして私はもう一人、いや一匹の転生犬と出会った。