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表裏世界と何でも屋  作者: 砂原凜太郎
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第二話新入所員第一号は・・・・・・・・・・殺し屋?

第二話書きます。今だコメント0(^_^.)

 俺が唯一抱える問題。それは、俺の義弟(おとうと)が五月蠅いことだ。義弟(おとうと)と言っても、俺と親父(オヤジ)が一緒な訳でも、母親が一緒な訳でもない。じゃあ何なのか?

 『義兄弟』ってやつだ。境遇が同じ、身寄りがなく、命のやり取り(殺し合い)が日常的な仕事をやってる。何より、『混血』ってことだな。俺は人族(人間)死魂回収族(死神)のハーフ、あいつは、アキラは風妖精族(エルフ)と、人族と西洋鬼族(オーガ)読心妖怪(サトリ)

クウォーター。

 なに、世界政府にこの世界が加盟してから140年弱の時間が経ってんだ。珍しいことじゃないさ。でもな、几帳面な性格で事務所の中じゃタバコ吸えないし、あいつのお小言しつけぇしで嫌になるぜ。ニホン列島第3地区支部に行き賞金首の報酬入りのアタッシュケースを左手に持ち、右手でたばこを吸いながら通りを歩く、飛んでもいいんだが、第三地区は喫煙飛行禁止だからな。

 しばらく歩くと、事務所に着いた。煙草は、手から炎をだし焼却する。事務所の窓には、『雅死神探偵事務所』と書いてある。雅って何かって?ミヤビ・アカサカ。俺の本名だ。中には、漢字で本名を名乗ってるやつもいるみてぇだがな。俺はカタカナの方がしっくりくる。

 事務所の三階、リビングへと向かう。ここは、俺と義弟、そして未来の所員達のための共同スペースだ。いわゆる『社宅』ってやつだ。(今の所員は?だって?聞くな。)アキラの姿は見当たらない。壁に掛けられた時計に目をやると、まだ午後5時だ。この時間帯だと……………まだ事務所にいるな。俺は二階の事務所に向かう。事務所の扉を開けると、奥の応接室の明かりがついている。ということは…………

「アキラ、依頼人か?」

扉を開けると、そこにいたのは、薄めの黄緑色の髪、無色透明な虹彩を持った大人しそうな印象を感じる青年だ。その青年が座ってるソファーの向かい側のソファーに座ってるのが、時に双子と間違えられる俺そっくりの顔を持つ男。アキラだ。唯一違うのは、髪はオール黒なところか。

「いや、それがな…………」

「あの、俺、ヘリム・シェバリエって言います。ここに入りたくて来ました。元は殺し屋やってたん

 で、戦力になることは保証します。お願いします!」

 と言い、頭を下げる。

 俺は立ったまま質問する。

「年齢は?」

二十歳(はたち)です。」

「志望動機。」

仕事(殺し)に失敗して、ブラックリスト入りしたんです。今更表の仕事をやるのは気が引け

 て………」

 つまり雅探偵事務所はヤクザみたいな扱いなのか………まあいいや。

「採用。」

「へ………?あ、有難うございます!」

「良いのか?まだこういうのは色々聞いてからと…………」

「殺し屋やってたんだろ。即戦力だ。いいじゃねぇか。あと、この上に社宅があるから、荷物はそこ

 に。」

 こうして、第一所員、運動量を操る能力者ヘリムがやってきたのだった。

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