表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

2話 異能力

「俺に少しだけ話付き合ってくれないか?」

な、ななな、なんですとーーーー!!!!!まさかの噂の少年、阪野流星さかのりゅうせい君登場である。しかも私をご指名ですか。 マジですか…………。

しかし何故私なんかを?面識も一切ないのに?

すると、優香ちゃんが「菜緒ちゃん、もしかして知り合いだったの……?」と聞いてきた。

「ううん!全然知らないよ」「じゃあ……どこかで会ったとか……?」 「う~ん………分かんないや………」ほんとにどこで会ったかな……私が忘れてるだけ?

そうして二人で相談していると「で、いいか?新瀬」と、阪野君が聞いてきた。そうだね、返事しないと。

「菜緒ちゃん、私達はいいからとりあえず行っておいでよ。もしかしたら告白かもね~w」

「うんうん、そうだよ~」と言う優香ちゃんと彩ちゃん。

「優香ちゃん、そんなわけないってば~」

「がんばれ~!」

「う、うん……」

「じゃあ新瀬、ついてきてくれ」

うぅ、周りの好奇の目線が辛い……


------------------------------------------


そうして、言われるままについていくと屋上に着いた。この学校の屋上は下校時刻まで常に開放されていて生徒の憩いの場になっている。この学校の校舎が大きいということもあり、街を一望できるくらいの眺め抜群の屋上だった。幸いにも今は生徒が誰も居らず私達だけだった。はぁ~、よかった。こんなとこ誰かに見られちゃ噂が立つかもしんないしね。……ん、ちょっと待って!?呼び出し、屋上、二人きり、ということは!?ウソでしょ?!え、ホントに?!告白!?私に?!え、え、待って!?心の準備が~~!!と、ドキドキしながら阪野君の顔を見ると彼の顔も微かに火照っている。え!?マジで?!ホントに?!私、今まで告白されたことないのに~~!待って?!なんて返そう?どう返事をすればぁ~!とぐわんぐわんしていると、不意に阪野君が

「よし、ここでいいな」と、一言。あああ~!何が始まるっていうんだよ~!

「新瀬」

「はっ、はひ!!」

「なんだその返事、大丈夫か??」

「う、うん大丈夫!何でもないから!」

「よし、そうか。じゃあ、早速本題に入る」

ええ~!ど、どど、どうしようぅぅ!!!落ち着け~落ち着け、新瀬菜緒~!まだ告白とは決まってない。まだ告白とは決まってない~!

「新瀬!よく戻ったな!!」

「…………はい?」私は思わずそう聞いてしまった。は?何が?よくきた?どこに?

「どうした新瀬、まさか忘れたのか?ハッ、まさか昔の戦闘のショックで記憶喪失に!?」

「はぁ??」訳が分からんのですが……ホント何の話???

「だが安心しろ!お前には仲間がいる。もう大丈夫だ!」

は?仲間?!この子何言ってるんだ??そこで私がどういう意味かを聞こうとしたその時、

「悪い悪い、遅くなっちまって」と現れたのはもう一人の噂の男子、秋志磨隼人あきしまはやと君だった。

な、何事?!何でここにいるの?それに見てると二人は知り合いらしいし……

私が何か言おうとするとこっちに気付いた秋志磨君が

「初めまして、新瀬さん。俺は秋志磨…ってもう知ってるみたいだな。流星とは小学校からの友達なんだよね」

「いや私は二人のこと名前しか知らなくて……」

秋志磨君は、白髪の男子で身長は175はありそう。あと、超美形で、まるで二次元の乙女ゲーから出てきたようなルックスだった。エヴァでいうならカヲル君のような格好よさ。

対照的に阪野君は男子高校生でいうと小柄な方で私と同じくらいの背だった。ちなみに私は160台だ。どちらかというと弟……?

「流星のこと焦ったでしょww」と、秋志磨君が振ってきたので

「う、うん……」正直いうとかなり焦ってもはや軽く引いてるくら………そもそも阪野君の話している内容についていけない……

「まぁ、簡単にいうと流星はずっと小さいときから勇者とかに憧れていて、俺たちのことを選ばれし戦士の仲間だと思ってるんだよ」

は!?は、はいいいいいいいいい!?!?!?!?!?

「もしかして彼って重度の………」

「そうw厨二病」

ええええええええええええええ!?!??!?!?!?!?!?ば、爆弾発言だよ、それ!?その事皆は………あああ!!!だから女の子達は話さなかったのか!嘘でしょ…………………ん?でもちょっと待って、だったら尚更何故彼が私のことを仲間とかいうの?そもそも今知り合ったばかりでどうして?

「あ、新瀬さんどうして自分が仲間って思ってんじゃない?」うぅ、バレてる……

「う、うん……まぁそれなりには……」

「新瀬さん、まぁこれから話すことは極力内密にお願いね?まぁ、そんなに強張らずに普通に聞いてくれたらいいんだけどね」

と、秋志磨君は、少し真顔になったけどすぐに笑ってそう言った。

「う、うん。いいよ」と、私がオーケーをだすと今度はさっきから黙って聞いていた阪野君がほんの少し顔を紅潮させながら

「新瀬、お前"異能力者"だろ?!」と興奮して聞いてきた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ