表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
漆黒の鴉  作者: 紫杏
1/1

旅立ちの日


彼は、鴉のもとで育てられた―――人間である。



「イル、もう行くの?」

「母さん、今までありがと」

「何時でも帰っておいで」


4月某日。彼が丁度高校に入学する年である。

彼の名前はイル。イルと言う名前は、義母のミトに付けられた名前で、苗字は無い。

イルの肉親は如何して彼を捨てたのか判らない。ただ、イルはそれなりに楽しく暮らしていた。ミトを実の母親の様に慕って。そしてもう一人……


「父さん」

「行け、何も言わなくていい」


義父のウェイト。彼は鴉界ではリーダー格で、誰もが憧れるほど男気の強い鴉だ。

イルもそんな義父の背中を追って育ってきた。


「じゃあな。」


大きくなった我が子の背中をただ見守るだけ。イルは二匹が思っていた以上に大きかった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ