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ドールズ・ミッション  作者: 神田 伊都
プロローグ
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タブロイド紙[NOW]の一面記事


 『ピジョン・シティの怪事件⁉ また出た、不審死!』


 昨夜未明、ピジョン・シティ南区にて、30代の男が死体で発見された。

 聡明な読者諸君はすでにお気づきだろう。

 男の死体には、やはり、傷ひとつ付いていないのだ!

 シティ警察は、この事件を、巷を騒がせている大泥棒か連続殺人鬼の仕業だと思いこんでいる。傷ひとつない死体の理由を、なんとしてもでっち上げたいのだ。所詮、地方警察なんてものは、州警察の下部組織で、上流貴族の言いなりでしかない。彼らの働きに期待するのが、そもそも間違いなのだ。

 街の自治権を、警察や貴族に委ねきってはいけない。ピジョン・シティ市民、ひとりひとりが、街の平和に関心を持つべきだろう。

 我々[NOW] は、不審死に関する情報を、随時募集している。

 不審者、また不審物を見つけた方は、パーク・ストリート、B337番地、[NOW] 本社までご一報を……


   18××年 4月6日



〈追記〉

 不審死とは別件で、我々は独自に、先月の炭鉱爆発についても調べています。鉱山の所有者、ならびに当日の労働状況について、ご存じの方はどうぞ、[NOW]の本社へ。温かい紅茶と茶菓子を用意して、お待ちしております。




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