我こそはSEGAの化身なり……ゆくぞっメガドライブショット、喰らえっソニックスピンサーブ
ゲーム会社の「セガ」が好きなんですよねぇ。
バレーボールも好きなんですよねぇ。
せっかくだから、混ぜてみたんですよねぇ
隠し味は、作者の黒歴史ですねぇ。
ところで、エッセイとは何だったのか。
球技大会が開催された体育館の中、彼等はバレーボールをしている。
2点のビハインドで相手はアドバンテージ、あと1点取られたら負ける状況なのだけれども、あの男のサーブの番になった。
彼の名は、長谷川……自称「SEGAの化身」である。
長谷川は、バレーボールを構え、トスを上げると
「せぇぇぇええええ、がぁぁぁあああああ」
と、叫びつつ、下半身のバネで伸びあがり、バレーボールの横っ面を垂直に叩きあげる。
「いけぇええええ。凛古風先輩直伝、メガドライブショットからの、ソニックスピンサーブ」
解説すれば、体育館天井付近までボールをカチ上げる「天井サーブ」に、えげつない回転数のドライブスピンをかけたボールが、相手陣営のプレステユーザーを狙い撃つのだった。
レシーブで返そうにも、ドライブスピンに慣れていない普通の返しだと、ボールを上にあげることができずに、顔面にボールが当たるという、難儀なサーブである。
一学年上の俺は、友人に言われる。
「ちょ……凛古風おまっ、後輩にナニを教え込んだ」
「少し、布教したんだよ。SEGAの素晴らしさを。随分と熱心な信徒になってくれた。予想以上だ。いや、違うか。俺がSEGAの素晴らしさを過小評価していたようだ。彼のように、素直にSEGAアピールをできなかった過去を反省している」
そんな話をしていると。
「セーーーッ、ガーーーッ」
ふむ、今度はCMでなく、ゲーム起動時の声マネで、メガドライブショットを放っているではないか。やるな、アイツ。が、しかし、俺を超える日は、まだ来ないだろう。
「おお、同点でデュースじゃねぇか。あと2点、いけるか」
「そうだな、相手チームは、ソニックスピンサーブ対策ができてないから、いけるだろうさ」
俺の予想どうり、メガドライブショット&ソニックスピンサーブは、さらに2点を追加し、長SEGA川チームは勝利を収めたのだった。
「しかし、強烈なドライブスピンだな」
「ああ、メガ・ドライブだからな。SEGAへの愛と、ソニーへの憎悪が成せる技さ」
「練習すれば、対策はされそうだな」
そうそう、腕を垂直に下げてレシーブしたり、ダイレクトにスパイク打ったりすると、返せるんだよなぁアレ。
「だから……な、ジェネシスショットからのナックル無回転サーブも開発済みだ。彼には、まだ教えていないが」
「をい、無回転サーブ方が、戦力になるだろう」
「うーん、ジェネシスとかナックルは、ちょっと知名度が低いからなぁ」
「それも、SEGAがらみかよ」
「なっ、知らないだろ。ジェネシスは、メガドライブの海外版。ナックルは、ソニックのライバルキャラだ」
「そうか……でも、バレーボールでSEGA布教するのは、ちょとなぁ」
「そもそも、聞く耳もたねー人多いから、工夫してんだよ」
(おわり)
メガドライブショットは、男女混合バレーボールの時、封印していました。
でも、時々リクエストされて……いやん、黒歴史のSEGAコールwww
テニスと卓球は、できるんです「メガ・ドライブショット」。
でも、サッカーで「メガ・ドライブシュート」はできませんでした。
SEGAへの信仰心が足らず、足首が曲がってはいけない方向に曲がりませんでした。
そうか、高いセンタリングから落ちて来るボールをオーバーヘッドで、
蹴りあげ気味にシュートすれば……「メガ・ドライブシュート」
できるかな?PP←PKコマンド?