お年寄りでも進化する。
恥の書き捨て。年寄りの戯言。うん。
誰にでも黒歴史はあるもので.....
ネットの水底で惰眠を貪っていた我輩は、最近、何かと思うようになった。
なろうの片隅に座布団をおき、お茶をすすっていたところ、tweetなどで頻繁に見かけるアレコレ。
『読んでもらうにはどうしたら?』『もっと読んでもらいたい』『読まれていないと落ち込む』このへんは分かる。投稿したものを読んでもらいたいと思うのは自然だ。やる気の源でもあろう。だが.....
『小説ってどう書けば良いですか?』『面白い物語の書き方を知りたい』『人気の出るキャラの作り方は?』 ......なんでしょ、これ? 疑問符をバーゲンセールのごとく撒き散らす我輩がいる。
習って物語は書かないだろう。書き方などない。みんな勝手に書いている(はず)。小説が好きで、思い描いた物語があって、それを文に起こす。あとは繰り返しだ。
好きな物語を読み、好きな物語を書き、時には酷評やアドバイスを受け、自分で取捨選択しつつ、良いと思うモノは取り入れ、どうでも良さげなクレームはゴミ箱へ。そんな日常の繰り返しだ。
それだけでも人は進化する。我輩のようなお年寄りでもだ。
我輩、なろうを始めて三年ほどであるが、作品は三十本ほど書いている。短編を除いても二十本くらい。.....でね。
最近のtweetなどの謎な呟きを見て、久方ぶりに初投稿した三年前の作品を見に行ったんですわ。『時の蛇』ってタイトルなんですが。
.....酷いものでした。うん。
誤字脱字の嵐だし、間の取り方おかしいし、場面転換に脈絡ないし、なにより冒頭に魅力がないっ!!
漠然とした描写が並ぶだけで、何が、どうして、こうなった、という、物語冒頭に必須な手招きシーンが全くなかったんだよぅぅ。うん。
こうね。今なら分かるの。物語を書く時には、冒頭の掴みが重要だと。『何が』『どうして』『こうなった』この三つ。
簡単なのは、まず事を起こす。
冒頭でモメていたり、戦闘してたり、絶望してたり、逆に幸せ一杯だったりと。何でも良いから、物語の核心部分の欠片を持ってくる。
そこから登場人物や、世界観を広げて説明しつつ、自然にメインストーリーへと引き込んでいく。取りあえず読んでもらう、興味を持ってもらう掴みが物語の冒頭に必要。これ必須と、個人的には思う。
それが全くなかったのよ、我輩の処女作。一年近くポイント一桁だったのも当たり前だわ。
我輩がこういう風に思えるようになったのも、沢山読んで沢山書いて、試行錯誤を繰り返してきたからだと思う。進化したのですよ、我輩も。
.....で、進化した我輩は、当時の我輩が気づけなかったことに気づけるようにもなったのです。うわぁ..... 『時の蛇』埋めたい。
もろ、我輩の成長過程が作品順に残ってる。泣ける。
と、まあ、悲喜交々もあったりするのが、人生です。我輩のようなお年寄りでも進化するわけです。なろうに参加なさってる方は、ずうっとお若いはず。まだ、これからですよ? 何本でも書いて、進化していってください。
過去作を一覧しつつ、羞恥に身悶え、我輩は一寝入りしてきます。
(^_^)/起こさないでください\(^_^)