【100話到達&5章完結記念】 5章までの登場人物
まだ6章は迷走しながら準備中ですが、それとは別に登場人物のまとめを作ってみたので、良ければご覧ください。
*がっつり5章までのネタバレを含みますのでご注意ください。
◇ランベンドルト領陣営
【アリエル】:本作の主人公。若竹色のショートカットにレモン色の瞳の、ランベンドルト辺境伯の執事。かつては誰にでも明るく振舞う女騎士だったが勇者パーティーを追放されたトラウマから今は大分控えめな様子。でも目の前にいる人を自分のことをなげうってでも手を差し伸べようとする、ある種危険なほどの思いやりの心は今でも健在の様子。あと大好きなミレーヌに対しては邪な感情を抱くこともあるが大抵は勇気が出なくて実行に移せていない。
【ミレーヌ=ランベンドルト】:ピンクのロングヘアに空色の瞳の、本作のもう1人の主人公。17歳にしてランベンドルト辺境伯を務めており、魔力・魔法適正は諸事情によって殆どないがそれ以外は頭の回転なども良く、高スペックな貴族。でも女騎士だったアリエルを見習って虚勢を張っているだけの所があり、本当は脆い一面も。かつてのアリエルの熱狂的なファンにして今のアリエルとは両想い。一人称はあたしで口調は基本的に女性言葉。
【ソラ】:青髪ショートカットのランベンドルト辺境伯邸の男装執事。ミレーヌに片思いするとともにアリエルの先輩執事で、ミレーヌに対する恋愛感情を抱きつつも2人を最も近い所で応援している青髪負けヒロインを地で行く主人公カプの友人キャラ。本人にその意識は殆どないが転生者で、男性に対して決定的に弱いという【呪詛】を持っているがその代わりに対女性特効とでも言うべき【祝福】も同時に持ち合わせる。なお、ミレーヌが純粋に仕える軍事力がソラくらいしかいないため、思った以上にここまで戦わされている。一人称はボクだが、口調は基本的に女性言葉。
【レム】:ランベンドルト領にある冒険者ギルドの看板娘兼受付嬢。ギルドマスターと一緒にギルドに住み込みで働いている……というのはレム自身が改竄した記憶で、実際は1人で冒険者ギルドを切り盛りしている。ソラに対して一方的な恋愛感情を抱きながらもその恋が成就しないことを割り切っていて、ベタベタくっつく割には本気じゃない所がある。語尾は『ですぅ』。その正体は漆国七雲客が1人【幻想】で、ランベンドルト領では蒼穹の魔女と別ベクトルで最強クラスの少女。だがその能力は現在、自分の意思で封じられ、本人さえも自覚していない。
【キャロ/蒼穹の魔女】:元ランベンドルト王太子の婚約者。ランベンドルト領の外れの森に1人で棲み、世界の均衡を守ろうと監視している。主武装は師匠にして最愛の女性・メロンから受け継いだ蒼い弓で、デバイスを介して概念魔法【原素】を自由自在に操る。【原素】の力のうち、直接脊髄に埋め込んだ数パーセント分(メロンの髪の毛分)しか厳密に言うと漆国七雲客ではないが、100年近く戦い続けている経験値もあり、作中最強レベルの戦闘力を誇る。なお、最近は大分丸くなり、これまで迷惑をかけてきたミレーヌに対しては特に甘くなっている模様。
【トニー】:ランベンドルト領を代表するBランク冒険者パーティー・『黄昏の宝具』のリーダー。パーティーのおやっさん的存在でジャックの面倒を一時見ていたアリエルや年齢や魔法適正などのハンデがありながらも領主を務めているミレーヌのことを気にかけている。
【ジャック】:Bランク冒険者パーティー『黄昏の宝具』のお手伝い的な役割から正式なパーティーメンバーになった、まだ10歳前後の駆け出し冒険者。冒険者の中でもアリエルが特に気楽に話しかけられる相手で、本人もパーティーを救ってくれたアリエルに懐いている。
◇キーウィ陣営
【チェリー】:クラリゼナ王国の勇者の1人で、ベリーと共に『双翼』と呼ばれることもある。クラスは魔術師で魔術師の中ではクラリゼナ王国内で最強に位置する(と、言ってもクラリゼナ国内だけで漆国七雲客が渋滞しているために転生者もいるため、それらを除いての最上位、という程度ではあるが)。現状では何の概念魔法を持っているかは不明。アリエルのことが好きで、これまで殺人マシーンのように戦い続けてきたがアリエルと出会ったことで女の子らしくなろうと努力している。しかし、今はアリエルとの思わぬ再会がショックすぎて意気消沈中。
【キーウィ】:チェリーを助け、チェリーと行動を共にする漆国七雲客の内が1人、【次元】の少女。出身国は経済列強イングルシア王国。と、いうのも半分正解で半分間違っており、チェリーと接している主人格は『管理局』と何らかのかかわりがある転生者(もともとこの世界の人間ではない)。転生前の自分と重ね合わせているためチェリーの幸せを切に願っている。しかし、元々のキーウィの人格が魔王継承戦争時代最後の真王の生まれ変わりと言う自我が強すぎる人格であるため、最近はすこし押され気味。
◇クラリゼナ王都陣営
【ベリー】:クラリゼナ王国の勇者の1人で、チェリーと共に『双翼』と呼ばれることもある。クラスは剣士。チェリーに仲間以上の感情を抱き最初はアリエルに反発していたが、次第にアリエルに感化され、アリエルにチェリー以上の恋愛感情を抱き、遂にはアリエルを独占するために手段を択ばなくなる。感情を表すのが苦手。概念魔法【時空】のうち、【時間】をすでに発現させている。ユリウスいわく、「【時間】の使い手の中では歴代最強レベルの逸材」。
【プロム=フォン=クラリゼナ】:勇者パーティーの回復術師にしてクラリゼナ王国の第2王女。『双翼』の異常なほどのファンで推しカプを守るためには手段を択ばない危うさを持ち、アリエルのことは強く憎んでいる。
【ユリウス=フォン=クラリゼナ】:クラリゼナ王国の国王にしてプロムの父親。その正体はキャロにフラれて以来キャロに復讐するためだけに100年近く【時空】の力で生き続けた執念の男。今でもキャロ以外の間に生まれた子は自分の子供として認めず、勇者を意のままに操るための装置としてプロムにも半ば洗脳に近い形で『双翼』ファンに仕立て上げる英才教育を施した狂人。勇者でさえも復讐のための手駒としか見ていない。
【ヨツバ】:魔法学園時代のアリエルの後輩。アリエルに懐いている。黒ローブを纏っているが、クラスは錬成師。嫁であるアオイとの結婚をアリエルに祝ってもらうため、と言う理由でアリエル捜索を行う勇者パーティーのピンチヒッターとなる。かなり砕けた口調で性格も明るい。
【アオイ】:魔法学園時代のアリエルの後輩。アリエルに懐いている。忍者装束に身を包んだアサシン。嫁であるヨツバとの結婚をアリエルに祝ってもらうため、と言う理由でアリエル捜索を行う勇者パーティーのピンチヒッターとなる。素っ気なく無表情のように見えるがアリエルに対する先輩としての親愛とヨツバに対する嫁としての感情は本物。
◇クラリゼナ王国 その他
【ヘンリエッタ=ビスガリーナ】:ミレーヌの貴族友達にして実はアリエルの幼馴染。友情を優先して、アリエルに対する恋心を隠し通した。クラリゼナ王国の貴族の中でも魔法に恵まれており、戦闘能力も高いため、お転婆貴族とも言われる。しかしそのお転婆性は生まれながらの貴族ではなく子供の頃は野原を駆け回っていたような少女だったから、と言うことに起因する。
【マスター】:アリエルの元バイト先の店主。その正体は転生者。【呪詛】はこの世界で幸せな家庭を築くことが許されない、というもの、【祝福】は不明。情報屋を名乗っており、キャロと関係を持っている他、外国で暗躍する人物とも繋がりを持っている。行動理念としては第一に元の世界に戻ることだが、アリエルに対してだけはたまに甘さを見せる。
【ハナ】:300年以上クラリゼナ王家を影から操ってきたクラリゼナ王国枢機卿の女性。黒ベールで顔を隠している。なぜか【時空】をクラリゼナ王家直轄に保つことに固執している。
◇三賢帝連合陣営
【クレア】:三賢帝連合中央地区の統括次官にして、転生者の明日奈を補佐し、実際は三賢帝連合をなんとかまとめ上げている、まだ20歳の女性。誰も犠牲にしたがらない綺麗な心の持ち主だが、本当に守りたいものを守るために動き出す。エマに対して抱いていたライバル心と明日奈に対する愛おしい感情で揺れている。
【村上明日奈】:三賢帝連合中央地区のトップ・『賢帝』に転生してしまった、ポンコツOL。錬成前のことがあり先輩の女性や上司を極端に恐れていたが、転生先で『先輩』となったクレアの面倒見の良さにあてられ、クレアに懐くようになる。行動原理はクレアに喜んでもらうことであり、賢帝としての自覚はない。クレアいわく、『子犬のような女の子』。【呪詛】は不明だが、【祝福】は現在・過去・未来を見通すことができる瞳。
【エマ】:本来の三賢帝連合中央地区の賢帝。天才のクレアさえも凌駕する天才だったが明日奈の転生に伴い、この世から完全消滅する。彼女が噂されるように本当に計算高い悪女だったのかは現時点では不明。
【ラミリス】:研究者あがりの三賢帝連合東部地区の賢帝。合理的で、三賢帝連合の最終兵器・ラミクロスの発動権限を持つ。一人称はボクで、本作において一番ちゃんとしたボクっ子。西部地区の賢帝であるヒカリの指示に従っている。
【ヒカリ/ヒトミ】:三賢帝連合西部地区の賢帝。東部地区賢帝のラミリスを支配下に置いているが、その正体は神聖国家ラミリルド皇国出身の血濡れの処女たちの元序列一位にして、フウ(ナツメ)の義姉妹にして彼女。行動原理はラミリルド皇国を潰し、フウを自分の用意した鳥籠の中で幸せな日々を送らせること。
◇聖ラミリルド皇国陣営
【フウ/ナツメ】:旧ラミリルド皇国の異端者にして血濡れの処女たちの第3世代にして、今のラミリルド皇国を立て直した表向きの立役者。近親相姦・同性愛などを除く面では異常なほど信仰に従順だが、神の次に彼女であるヒカリのことを溺愛しており、神の治める国で、信仰とヒカリのためならば他のシスターや国家をどれだけ犠牲にすることも厭わないといった冷酷な一面を持つ。現在のラミリルド皇国の終身教皇代理にして血濡れの処女たちのトップ。
【ミサ】:旧ラミリルド皇国時代から続投している血濡れの処女たちの一員。革命によってこれまで抱いていたはずの聖教に対する盲目的な信仰も皇国に対する忠誠も捨て去った斜に構えた少女だが、皇国が一度滅亡してからもずっと行動を共にしているフウのことを気にして彼女を見守るためにフウの傍で聖教及び皇国の重鎮を務める。フウの前では口にしないが魔王継承戦争やそれ以上の災厄が起きた時、真っ先に滅亡するのは皇国だと思っている。
【ミタマ/ミサ(先代)】:フウやヒトミの義妹にしてフウに恋に落ちてしまった少女。フウとヒトミの関係性を密告したことで自身も含めて人生を狂わせることになる。その後、誰だかわからなかったとはいえ最愛の相手だったフウに一瞬にして命を奪われた故人。
【ロック】:新生ラミリルド皇国の防衛力強化を望んでいたフウの意を汲み取って教義通り漆国七雲客を殺す傍ら、血濡れの処女たち候補を探していたミサに見いだされた【強化】の娘にして現在は血濡れの処女たち序列6位に君臨する少女。男勝りなところがあり、漆国七雲客やクラリゼナの勇者パーティーに対する敵意は血濡れの処女たちの中でもとりわけ高い。それでもアリエルにはクラリゼナを内部から変えてくれるのではないかと希望を見出しており、熱狂的なファンになっている。ミレーヌとは同志関係。なお、血濡れの処女たちのパートナーはナナミ。
【ナナミ】:フウが神父の勧めによって直々にスカウトした血濡れの処女たちの序列第7位。他の血濡れの処女たちのように適合手術や選別試験を受けていない上に年相応なやんちゃな、でもまっすぐとした性格をしているため、世界の闇をいくらでも見てきた相棒のリッカとは折り合いが悪く、煙たがられてる。しかしフウや神父からは『皇国最高戦力』『奥の手』『最終兵器』とされている。
【ゼロ】・【ヨツバ】【サツキ】:それぞれ血濡れの処女たちの序列第0位、第4位・第5位。序列第0位は現在空席。
【神父】:フウがラミリルド皇国を立て直した表の立役者ならば彼女を言いくるめて偶像に仕立て上げた影の立役者。その正体は転生者。転生者の言いなりになる国家としてラミリルド皇国を死守することを考えている。フウからは信用されていない上に他の転生者からも見限られるか敵視されている。
*以上、名前のあるキャラが31人もいました。100話で32人って多いんですかね。まあ故人も何人かいますし、そのうちの1/3以上が5章で投入されたキャラですけれども。
読者の皆様の押しキャラとかっているんですかね。
思い返すと100話(全105部分)で30人以上ものキャラを創造してきたんですね。多いのか少ないのかよく相場がわかりませんが、せっかく生み出した以上、それぞれのキャラにこれからも見せ場とかを作っていけたらな、と思います。
重ね重ねにはなりますが、100話突破&5章完結まで持ってこれたのは読者の皆様の応援のお陰です。本当にありがとうございます! そしてこれからもアリエル達の話を、気が向いたら見まもっていただけると幸いです。