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水の底の王  作者: はく
1/1

プロローグ

 男がいた。

 一人の男がいた。

 年の頃は青年期くらいに見える。

 男がいた。

 男は漕いでいる。

 舟を漕いでいる。

 人一人が乗れるであろう大きさの舟を漕いでいる。

 

 大きな大きな湖であろうか。

 男はそこで一人舟を漕いでいる。

 何の為に舟を漕いでいるのであろうか。

 何が男に舟を漕がせるのだろうか。


 ただ、ひたすらに男は舟を漕いでいる。

 男は何処へ行こうとしているのだろうか。

 男は舟を漕いでいる。

 大きな大きな湖の中心で、男は舟を漕いでいる。

 一心不乱といえるくらいに、ただ、男は舟を漕いでいる。


 大きな大きな湖に男が一人。

 男は一心不乱に舟を漕いでる。

 まるで、何かに憑かれているかのようである。

 憑かれている?

 男は呪われているのだろうか?

 

 男は舟を漕いでいる。

 それは、もう業とも言えるものではないだろうか。

 男は何を背負っているのだろうか。

 男の表情からは何も読み取れない。

 その表情は、そう、何かの面を被っているようだから。

 表情の無い何も読み取れない面のような顔の男。

 

 男は。

 

 

 



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