新たな事件
「なぁ、一応あいつが成仏してるか確認するか?」
「あいつって涼太君?仁さん?」
「仁のほうだな」
「そう、じゃあ行きましょう」
「なんかさぁ」
「どうしたの?」
「いや、今までの事件を振り返ると結構、私って成仏させてねぇなって思った」
「そうなの?そんな気がしないけど」
「うーん、何だかスッキリしない」
「じゃあ、仁さんが成仏してたらスッキリするんじゃない?」
「そうかなぁ」
そんな話をしていると気づいたら現場に着いた。
仁はポツンと座り込んでいた。
「やっぱり成仏してねぇ」
「まだ、自分の罪がわからないのかな」
「そうかもな、まぁそもそも罪とは言えないしな。本人は良いと思ってやってたことだし」
「難しいね、どうするの?」
「無視する。あくまで成仏してるか確認だけだったからな」
「そっか、ねぇじゃあさ、たまには遠出しない。どうせ私たち疲れないし、おじさんも居ないしさ」
「ああ、そうするか」
「そういえば、この先に小さいけど工場があるよ、久しぶりに工場見学とかしてみない?どうせ私たちのこと見えないし」
「工場か、まぁやることないし行くか」
しばらく歩いているとその工場があった。
【風間製作所】
「なんだよ、やってねぇじゃん」
「あれ?おかしいなぁ、いつも賑わってたのに」
「て、いうかイタズラ書きすごくねぇか?」
「ほんとだね、人殺しなんて書いてあるよ」
「人殺し…風間…はぁなんの因果かね。これは…」
「ん?どうしたの」
「風間ってこないだの俳優を殺したやつの名前じゃん」
「あっ!!」
「そりゃ、仕事なんてやってる場合じゃねぇよな」
「そうだね…」
「ちょっと中に入ってみるか、どこからか入れねぇかな」
「ちょ、ちょっと」
「お、ここのドアが空いてるぜ」
「入るの?」
「せっかくだから中の様子を見ていった方がいい気がするんだよ」
私たちは工場の中に入る。
「誰もいないね」
「ああ、事務所とかがあるだろ、そこに行こう」
「今日の由梨ちゃん積極的ね」
「ん、何か嫌な予感がするんだよ」
「嫌な予感?」
あった、事務所の部屋だ。
私はドアノブに手をかける。
「ちょっと、人がいたらどうするの」
「だいじょうぶだよ多分。人はもういないから」
「えっ?」
「…やっぱりな」
「きゃぁぁぁ」
そこには首を吊った男性がいた。
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