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真相

「どうだ?」


現場に着いたが、随分とごみ屋敷は片付けられていた。


「いない…」


「そうか」


「殺しちゃったのかな?じゃあ私天罰が下る…」

望は顔面蒼白になる。


「まぁ慌てるな、いく場所は検討がついているから」


「えっ」


俺は再び望を車に乗せて走り出した。


そして車はあるところに着いた。


「ここどこですか?」


「あの婆さんの息子の会社だ」


「すごーい、大きい」


「ああ、息子はここの社長だ」


「え、そうなんですか」


「ああ、かなりのやり手でね。あそこの家も取り壊して新しい事業を始めたかったらしい」


「それで、何でここに?あ、おばあさんだ」


「おばあさん!!ちょっとまって」

望は婆さんが息子を殺しに行くとでも思ったのだろう。


「そこにいるのか?ばあさんよ」


「おや、私の事がみえるのかい?」


「違うよ、ここにいる前提で話してるだけ」


「あんたと息子の計画はもう無理だよ」


「えっ?計画」


「おやおや」


「あそこの家はもう撤去されて今は警察が群がっているよ」


「そうか、間に合わなかったか」


「どういうことですか?伯父さん」


「ああ、ばあさんは旦那と娘が死んでから物が捨てられなくなったって行ってたよな」


「うん」


「じゃあ、何で二人と関係ないゴミが増えていったんだと思う?」


「それは認知症で色々拾ってきて」


「それが違うんだよ。あるものを隠すためにそうやっていたんだ、そして息子はそれを容認していた」


「え、だってあそこを壊す予定だったのに」


「事態が変わったからな」


「そうこうしている時に持病の心臓の病でばあさんは死んじまった」


「息子はさぞ慌てただろうな、それが見つかる可能性があるから」


「それって?」


「旦那と娘の遺体だよ」


「えっ!!」


「そこまで調べがついているのかい」


「でも変だよ。じゃあなんでおばあさんが死んでから業者をよこしたの?」


「ふりだよ、ふり。息子はあの家を解体するふりをしたんだ」


「でもそれで遺体がみつかったら…」


「そいつらは多分買収されてたんだろ。みつけても金で黙らせるくらいの資産はあるからな」


「だけど、いくら業者を使っても解体作業はなぜか上手く行かない」


「おばあさんが邪魔してたからだよね」


「そうだ、今回もそのつもりだったが由梨と望ちゃんが現れて事態が変わった」


「息子は恐らく今回も上手く行かないと思ったんだよ」


「よく、わからない。だってほっとけばよかったんじゃない」


「ほっとけばいつか市が強制的にあそこを撤去するだろうからな、息子はパフォーマンスで業者に依頼する。しかし上手く行かない。それの繰り返しだ」


「するどいねぇ」


「もうひとつ、言っておく。ばあさん。あんた息子と会話してるだろ?」


俺の言葉に一瞬辺りが静まりかえった。



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