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想定外

「おい、ばあさん。何やってんだよ」


「じゃまをするなぁ。私の大事な物を汚すやつを追い出すんだぁ」

ばあさんは包丁を振り回す。


「あんた、自分が何しようとしてんのか分かってるのかよ」

私はばあさんの前に立つ。


「由梨ちゃんあぶない」


一瞬のできごとだった。グサリと包丁が私の腹部に刺さっていく。


「ぐぅぁ」


「由梨ちゃん!!」


私はその場に倒れる。


「このよくもぉ」

望は思わずばあさんに殴りかかる。


「ぐあ」

ばあさんが倒れる。


「由梨ちゃん!!由梨ちゃん!!」


「や、やばい。死ぬかも」


「いや、もう死んでるから」


「そ、そうだな。じゃあ成仏か…な…」

私は意識を失う。


「だめよ。絶対だめ」

望は由梨の肩に手を回して無理やり連れていこうとするが、動けない。


「おじさん、おじさんに電話…」

望はパニックになる。


由梨の姿が薄くなる…


「だめ、だめだよ」


「おい、望ちゃん!!」

そこには慌てた様子の伯父が現れた。


「おじさん。由梨ちゃんが消えちゃうよ」


「ちっ、早く手当しないと」


「おい、あんたたち包帯持ってねぇか」

突然の質問に業者たちはきょとんとする。


「早くしてくれ、傷薬と包帯だ!!」


「あ、おれ持ってるっす」

若い業者が言う。


「おお、お前。偉いぞ」


「は、はぁ」


光一は百合を担ぐ事ができない…


「この場で手当てするわけにも行かないし、どうすりゃいいんだ…」


「おじさん。これにくるんで」

望がどこからか毛布を持ってきた。


よし、これにくるめば由梨を間接的に運べる。


俺たちは急いでその場を離れていく。


解体業者たちはボーゼンと見送っていた。


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