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長田 冨士子(享年76歳)

私は目を覚ます。


そしていつものルーティンをこなす。


伯父はまた机で寝ている。


やれやれ、こいつは本当にいつ仕事してるんだ。


でも気づいたら私たちの事件を裏で捜査してるからあなどれないんだよな。

さてと、散歩でも行くか。


あれ、そういえば望が起きてこないな。


私は部屋を開ける。


気持ち良さそうに寝ている…


1人で行くか。



なんだか久しぶりに1人になったな。


私はぶらぶらと歩いていた。


いつも行く公園を少し覗いてみる。

あいつはまだ成仏していないな。早く公園からいなくなんねぇかな。あそこで休むのが好きだったんだが…


ちっ。私は舌打ちしながら歩を進める。


目的もなく歩いているといつのまにか行ったことのない道に入ってしまったようだ。


やべぇな、どこだここ。

私はスマホを開く。

なんだ、対して遠くには行ってないな。


それにしてもこの道は初めてだな。もう少し奥まで行ってみるか。


しばらく歩いていると…


ゴミ屋敷だ。


「うわぁ、すげぇな」

よくニュースでやるゴミ屋敷を初めて見た。


「お嬢ちゃん」


私はビクッとする。


「は、はい」


「お嬢ちゃんは私が見えるんだね」


しまった…


「はい、見えますけど。お婆さんはどうして?」


「私はここの家に住んでたんだけど、気づいたらこんなにことになっててねぇ」


「え?自分が死んだ自覚がないってことですか?」


「そうなんだよ、気づいたら死んでてねぇ」


「遺体は?」


「この中じゃないかねぇ」

お婆さんはゴミ屋敷を指差す。


まじか…


「あの…どうします?」


「え?」


「遺体…探しますか?」


「いやいいよ。ここから探すのは大変だよ」


「そ、そうですか?でもなんでこんな…えっと家に…」


「実は私5年前に夫と娘を交通事故で亡くしてね」


交通事故というワードに私は思わず反応する。


「それから悲しみにくれて。2人のものも満足に捨てられなくて…」


「そうだったんですね。それで…」


「お嬢ちゃんはどうしたんだい?」


「え、ああ私も交通事故です」


「そうかい、若いのに大変だねぇ」


「ええ、まぁ」

これ以上聞かれるのは嫌だな…


「あ、私たまたま散歩してたんですよ、そろそろ帰りますね」


「そうかい。気が向いたらまた来ておくれ」


私はとりあえずその場から去っていった。



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