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追及

「これは酷いですね。誰がこんなことを」


「わかりません。私たちはあの子のストーカー被害を受けていた被害者なのに」


「あの子?」


「ああ、娘です。こないだ中学生が刺殺された事件があったでしょう。あの殺された中学生はうちの娘にストーカー行為をしていたんですよ」


「え、そうなんですか!!」


「なんだかこの刑事さん嘘臭いね」

望が言う。


「いや、多分ボロを出させるためにわざとやってる…」


「ちょっと詳しく聞いてもいいですか?」


「あ、はい」


父親は涼太が行ったストーカー行為をすべて告白した。


「なるほど、刑事の私が言うのも何ですが、良かったですね。ある意味亡くなって」


「え、ええそうですね。娘もほっとしてます」


「そうですか。そういえばその殺人事件の犯人の服装がわかったんですよ」


「そうなんですか?」


「はい、あんな派手な服装ですから。すぐに捕まるでしょうね」


「派手?」


「ええ、レインボーの雨具を来てナイフで襲いかかる映像が残ってましてね」


「レインボーですか」

にやりと父親が思わず笑う。


「なに?レインボーって、私たちが見たのは緑の迷彩服だったよ」


「黙って聞いてろ」


「じゃあ、警備の警察が来ますので、どこに配置しようかな?庭に行ってもいいですか?」


「え、いや」


「何か不都合でも?」


「いや、何もないです」


「最近、庭の整理でもしたんですか?」


「どうしてですか?」

父親は汗だくになっている。


「いや、あそこ掘り起こした後があるので。私も庭仕事が好きで。何を植えたんですか?」


「え、あ、その」


「これからです。これから何かを植えようと思って耕したんですよ」

母親が必死に口を挟む。


「そうですか」


「お茶でもどうですか?」

母親が何とか庭から刑事を離そうとする。


「あの刑事すごいね」


「だろ、あの人なかなかすごいんだよ」


「でも、このままじゃ…」


「ああ、仕方ねぇな」

私は庭にある池に向かう。


「わりぃな。すぐに戻してやるから」


「えっ」


私は池にいる鯉を何とか手づかみして証拠隠滅に掘った場所に投げつける


「えっ」


「なっ」


「ちょっと、鯉が飛んでいきましたよ」

斉藤刑事は慌てて鯉に駆け寄る。


鯉を拾い上げようとしたところで、私は土を足で掘り起こす


「うわ、この鯉乱暴だ…な…」


斉藤刑事は土の中から犯人の服が見えたことに気づく。


「よいしょ、もう大丈夫だよ」

斉藤刑事は鯉を池に戻す。


「さてと、お父さん。詳しく話を聞かせてください」


「な、何がですか?」


「ここにある、服はなんでしょう?」


「えっとそれは」


斉藤刑事は服を持ち上げると血のついた包丁が出てきた。


「詳しくは署で聞きましょうか?今から応援の警察も来ます」


「…」


父親は観念したのか黙り込む。



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