作戦会議
「ただいま」
私は玄関を開けて言った。
「どうだった」
望が駆け寄ってきた。
「ああ、涼太?だっけ。あいつに自分の家まで連れていった」
「また、乱暴な」
望が呆れる。
「まぁ、それが一番いいだろうな…」
伯父が口を挟んできた。
「え、そうなんですか?」
「ああ、あいつは被害者であり。加害者だ、自分のやったことをちゃんと受け止めないといけない。だろ?」
「ああ、ちゃんと認めてその上で両親の顔を見てこいって言ったよ、多分あいつは成仏できると思う」
「両親の顔か…」
伯父は複雑な顔をする。
「そうなの?余計に犯人に憎悪が沸く気がするけど」
望は疑問をぶつけてくる。
「あいつは犯人も誰かわかってたよ」
「え…」
「まぁ、そりゃわかるだろ、あれだけのことをしてればな」
「そう、じゃあ、あとは殺人者の方を何とかしないとだね、何とかしてんだろ。伯父さん?」
「ああ、それについては知り合いの刑事に頼んできたよ」
やっぱりな伯父はこういう時は動きが速い。
「でも証拠もなしに家宅捜査なんてできないでしょう?」
望は冷静に二人の間に入る。
「そりゃそうだ。頼んだぜ。由梨。ハデにやり過ぎんなよ」
伯父がニヤリと笑う。
「あいよ、明日でいい?今日はもう疲れた」
「ああ、急がなくても大丈夫だろ」
「何々、どう言うことなのよー」
望が置いてきぼりにされてぶぅと口を膨らます。
「まぁ、明日になればわかるって望ちゃんよ」
伯父はたばこを吸い始める。
(けどな、由梨。涼太に両親を見せに行くように言ったのは…失敗だぞ)
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