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起きました

「もう、めんどくせぇんだよ。そんなくだらない話ばっかしてんじゃねぇよ」


「なんだ、由梨どうした?」


「うるせぇ、私は帰る」


「ちょっと、由梨ちゃん」


ガバッと私は体を起こす。


夢…


頭が痛い。


「由梨ちゃん、起きたのね」

望が駆け寄ってくる。


「あ、ああ。私どうしたんだっけ?」


「涼太君に刺されたでしょ」


「ああ、そうか」

私は傷口を触る。


「さわっちゃ駄目よ」


「いや、あんまり痛くなくなってる」


「そうなの?でもしばらく外出禁止」


「はぁ?なんでよ」


「だって、はたから見たら包帯が歩いてるんだよ」


私はその情景を想像した。中々シュールだな。


「じゃあ、お前も外出禁止な」


「え、何で。前に襲ってきたおっさんからお前を守れるのは私だけだろ」


「そ、そうだけど」


「それより伯父さんは?」


「あ、なんか被害者家族のところに行くって」


「はぁ?何で」


「さぁ?」



ここか、俺はネットの情報を頼りに被害者家族の家に着いた。


「おお、こりゃひでぇな」

壁にはストーカー、犯罪者とラクガキがされている。


「殺されたのにこれじゃあ、家族はいたたまれねぇな」

俺はたばこを咥える。


マスコミも家に張り付いている。


今家を訪ねたらあのネズミたちがうるさそうだな。


さて、どうするか…


加害者の家に行ってみるか。庭に証拠を埋めたって行ってたな。


でっけぇ家だなぁ。


これがあいつらが言ってた、殺人家族か…実行犯は兄貴だとしても、みんなで隠蔽するなんて、一体どっちが異常なのかね。


「ただいま」


「おじさんどうでしたか?」


「ああ、被害者の家はらくがきだらけ、マスコミもわらわらいやがったよ」


「そうなんですね、でも複雑」


「そのあと加害者?の家にいったがそっちは何もなしだ」


「何が正解なんですかね…」


「それより、由梨はどうだ」


「ああ、早く外に出させろってうるさくて」


「そうか、それならいいんだが」


「いいんですか?」


「それだけ元気になったってことさ」


「そういえばおじさん。ご飯作りましたよ」


「おお、すげぇ」


「なんかいつも不健康な食事ばかりなので」


「さすがだな、由梨は女子力ねぇからよ」


「悪かったな、女子力なくて」


「お、おお。起きてたのか」


「これからあいつにあってくる」


「ええ、また刺されるよ」


「大丈夫。考えがあるから」

私は包帯を外す。

傷口はいつの間にか消えていた。


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